2021年4月11日 日曜日
裏筑波を周遊登山
筑波山
877 m 9回目
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※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。
コースタイム
筑波ユースホステル跡地P 6:55 ⇒ 筑波高原キャンプ場 7:50 ⇒ 9:10 女体山 9:15 ⇒ 9:30 御幸ヶ原 9:45 ⇒ 男体山 10:00 ⇒ 自然研究路分岐 10:35 ⇒ 御幸ヶ原 11:00 ⇒ 筑波ユースホステル跡地P 11:50
現地へ向かう途中の車道から眺めた筑波山。
6:45 筑波ユースホステル跡地 駐車場
先客は数台のみ。下の方に路駐の車が何台もあったので、もしかしたらと心配になったが杞憂だった。
駐車場の端に咲いていたニガイチゴ。モミジイチゴに似ているが、花が上向きで葉の形がちょっと違う。
6:55 駐車場を出発。林道を筑波高原キャンプ場へ向かう。
落葉低木、キブシの花。
今回はスミレをたくさん目にしたが、スミレは種類が多い上に似ているので見分けるのが難しい。これはタチツボスミレだろうか。
モミジイチゴ。葉がモミジに似ていて、花が下向き。
道路脇に咲いている花はないか、探しながら歩いた。
ミミガタテンナンショウ。名前の通り、仏炎苞の筒の口辺部が横に広く張り出して耳たぶ上になっている。
看板のところで右折して仙郷林道へ。
曲がった後は砂利道が続く。
眺めのよい道を緩く上っていく。
北側の展望。
加波山が見えた。
下りとなってしばらく進むとまた樹林帯となる。
女の川コース入口。地図にはないが、ここからも登れて、途中でキャンプ場コースに合流する。
ほとんど枯れているように見えた女の川。
沢沿いにはニリンソウの群落が広がっていたが、つぼみのものが多かった。
とても小さなナデシコ科のヒナワチガイソウ。星形に赤い葯がアクセントになっている。
7:50 閉鎖中の筑波高原キャンプ場を通過。
キャンプ場の奥からキャンプ場コースへ入る。
キャンプ場周辺にのロッジ。
バラ科のミツバツチグリだと思うが、もしかしたらヘビイチゴかも。
ミカン科の常緑低木、ミヤマシミキ。
大きな葉が三輪生するエイレンソウ。
再びミミガタテンナンショウ。
上り始めに見たカタクリは大半がへたっていたが、上るにつれて元気な花が増えてきた。
花を探して、写真に撮りながらのスローペースが続いた。
葉の切れ込み方からエイザンスミレかな。
タデ科のハルトラノオ。この花もたくさん見かけた。
妻はケータイで接写。
コース脇の斜面にはカタクリの群落。カタクリだらけという感じだった。
途中で下りてきた老夫婦に「つづじがおかはこの先ですか?」と尋ねられ、まったく方角が違うことを教えた。男性の方は手ぶらで少し心配になったが、「では上り返します」とどんどん先に上って行った。
唇弁に紫色の筋が入り、葉裏も紫色。スミレの中では比較的見分けやすいフモトスミレ。
キクザキイチゲの群生。
色が濃いキクザキイチゲ。
女体山山頂の御本殿が見えてきた。
9:10 女体山 877m
筑波山神社 女体山御本殿。ここまで随分時間がかかった。
筑波山の山頂標。
到着時は人が少なかった。
北側の加波山。
南東側の眼下には筑波山ロープウェイ。その先の稜線上には表筑波スカイラインが延びている。
南側には広大な関東平野が広がる。
西側に見えるのは隣の頂、男体山。
どんどん人が増えてきたので、5分ほどの滞在で早々に移動開始。
ガマ石の口に石を投げ入れようとするが、不成功に終わった。
鉄塔の横を通過。
セキレイ石を通過。この石の上にとまったセキレイが、イザナギとイザナミに夫婦の道を教えたという言い伝えがある。それが名前の由来。
9:30 御幸ヶ原
まだ人はまばらな御幸ヶ原だが、ベンチなどはほぼ埋まっていた。
ちょうどベンチが空いたので、おにぎりとミニ・カップ麺を食べて休憩にした。
9:45 男体山へ向かった。
男体山への上りでも、カタクリやスミレがたくさん咲いていた。
コース脇に咲いていたウグイスカグラ。
10:00 男体山 871m
筑波山神社の男体山御本殿。
年季の入ったご高齢の登山者に写真を頼まれたが、液晶画面ではなくファインダーをのぞくカメラで、一瞬とまどった。
男体山御本殿。
そのまま自然研究路へ。
自然研究路に入ると人はほとんどいなくなった。
自然研究路へ向かう道は測候所の脇にあった。
筑波山の自然を解説した案内板が、自然研究路の随所に設置されていた。
どんどん先へ進む。
途中の展望台にて。
自然研究路は1時間程度で周遊できるコースだが、男体山からだと随分下る印象を受けた。
自然研究路も花を探しながら歩く。
コース脇の斜面を覆い尽くすニリンソウのお花畑。
綺麗に咲いているニリンソウが多くて、何枚も写真を撮ってしまった。
願いを込めた小石が積み重なった「大石重ね」。
思わず拾って帰りたくなるような、平滑で形のよい小石ばかりだった。
薬王院コースとの合流地点まできた。ここから御幸ヶ原までは15分ほど。
御幸ヶ原側から歩いてくる人と何度かすれ違った。
アブラナ科のユリワサビ。小さな花なので、これもなかなかピントが合わなかった。
御幸ヶ原の手前で、若干上り返す。コース脇の笹に紛れて、キクザキイチゲが咲いていた。
11:00 御幸ヶ原に戻ってくると、ますます人が増えていた。
三密には程遠いが、マスクをしない人がたくさんいたのは意外だった。
茶屋の裏から深峰遊歩道に入り、筑波ユースホステル跡へ下る。
トレランをしている男性もマスクなし。マスク警察ではないが、気になりだすとやけに気になる。
綺麗に咲いていた白いキクザキイチゲ。
小さく可憐なキンポウゲ科のトオゴクサバノオ。よい写真を撮ろうと何度も撮り直した。
葉っぱからナガバノスミレサイシンだと思うが、確証なし。
今回の登山でよく目についたアオキの赤い実。
深峰遊歩道は、筑波山にもっとも簡単に登れるコースで、車も通れそうな道幅があった。
お昼近くになっていたが、子供連れや愛犬と一緒に上ってくる登山者を見かけた。
マルバタチツボスミレと思うが、これも確証はなし。
林道に出ると駐車場はすぐ隣。
11:50 ユースホステル跡地に到着。花が沢山見られて楽しかった。

4時起床、4時40分出発。筑波ユースホステル跡に6時30分到着。新型コロナ禍は続いているので県外の山はなるべく避けてきたのだが、ヤマレコの報告を見て、どうしても裏筑波の花を見たくなった。カタクリは花のピークを過ぎていたが、こんなに自生しているのかと驚くほどの広がりで、ニリンソウの大きな群落も見事なものだった。トウゴクサバノオやヒナワチガイソウなども咲いていて、大満足の花登山となった。
女体山までは登山者に会うことは少なかったが、御幸ヶ原は多くの登山者でにぎわっていた。マスクを着用していない人もたくさんいたので、自然研究路を周遊した後は早々に下山した。