2023年12月3日 日曜日
大倉尾根を上って三ノ塔尾根で下山
塔ノ岳・三ノ塔
1,491 m 1,205 m 6回目
[ 国土地理院のツールで作成したコース断面図]
| 単純標高差 | : 1,201 m |
|---|---|
| 累積標高差 | : 1,650 m |
| コース距離 | : 16.5 km |
| 標準コースタイム | : 7 時間 25 分 |
| 総行動時間 | : 9 時間 50 分 |
|---|---|
| 総歩行時間 | : 7 時間 45 分 |
| 総休憩時間 | : 2 時間 5 分 |
コースタイム
大倉駐車場 5:45 ⇒ 見晴茶屋 6:55 ⇒ 駒止茶屋 7:35 ⇒ 7:55 堀山の家 8:05 ⇒ 8:50 花立山荘 9:05 ⇒ 9:40 塔ノ岳 10:55 ⇒ 新大日 11:35 ⇒ 行者ヶ岳 12:15 ⇒ 12:40 烏尾山 12:50 ⇒ 13:20 三ノ塔 13:35 ⇒ 牛首 14:30 ⇒ 大倉駐車場 15:35
5:30 大倉 コインパーキング
駐車場は空きがないように見えたが、一番奥のスペースが空いていた。まさに滑り込みセーフ。
バス停近くのトイレに寄って、5:45 登山開始。
最初は車道歩きから。しばらく歩くと登山口が出てくる。
6:20 観音小屋を通過する頃には、ヘッドライトのいらない明るさになった。
6:40 朝陽が昇って、あたりがモルゲンロートに染まった。
序盤は整備された歩きやすい道が続く。
6:55 見晴茶屋
見晴茶屋に到着。
茶屋の前から眺めた相模湾方面。
見晴茶屋を過ぎるとしばらく傾斜がきつい上りとなる。
後からくる登山者にどんどん追い抜かされた。丹沢は健脚なハイカーが多い。
標高の低いところは、まだ綺麗な紅葉が残っていた。
一本松の道標を過ぎて、石畳の坂を上る。
傾斜がゆるくなると、再び奇鮮やかな紅葉が見られた。
紅葉の見事なグラデーション。
駒止茶屋の手前は木段の上りが続く。
7:35 駒止茶屋
駒止茶屋に到着。近くのテーブルベンチで休むハイカーが何組かいた。
樹林の切れ間に見えた三ノ塔。
シカの群れが草を食んでいた。人慣れしているのか、こちらを気にする様子はなかった。
よく整備された広い道を進む。
木段の上に堀山の家が見えてきた。
7:55 堀山の家
二俣からの合流点となる堀山の家に到着。クリームパンを食べて小休止した。
堀山の家を過ぎると、本格的な上りが延々続いた。
途中で南西方面が開けた場所を通ったが、富士山は雲の中だった。
花立山荘前の急坂をせっせと上る。
8:50 花立山荘
花立山荘に到着。ここまで順調なペースで来た。
隠れていた富士山が顔を出していた。
相模湾方面もよく見えていた。
この後も上りが続くので、軽食を食べながら休憩した。
登山再開。ひたすら上る。
ひと上りすると、前方に塔ノ岳が見えてきた。
この時は、北西方面に蛭ヶ岳 (右) が見えていた。
崩落気味の尾根を進む。
9:20 鍋割山稜との合流点である金冷シを通過。
金冷シを過ぎれば、塔ノ岳はもう近い。
山頂手前の木段を一歩一歩上る。
9:40 塔ノ岳 標高 1,491 m
ついに塔ノ岳に到着。南側からガスが湧き出ていて、富士山や南アルプスは見えなかった。
人が少ないうちに記念撮影。写真を頼まれたカップルに、こちらも撮ってもらった。
しばらくすると東側も見えなくなってきた。山頂は冷たい風が吹いて、太陽が隠れると手がかじかむほど寒かった。
ガスに覆われた塔ノ岳山頂。妻によると山頂標の温度計はマイナス3度を指していたらしいが、体感温度はもっと低い感じだった。
山頂標の隣に鎮座する狗留尊仏 (くるそんぶつ) 如来像。
風上側に長く伸びた霧氷。通称「エビの尻尾」。
おにぎりとミニカップ麺を食べて天気の回復を待ったが、晴れそうでなかなか晴れなかった。
相模湾方面だけはよく見えていた。
前回登った2019年にはなかったソーラーパネルが設置されていた。電源確保の必要はよく分かるが、相模湾を眺める山頂南側の特等席ですよ。景観という視点から違う場所の選択肢はなかったのだろうか。
10時半には移動の準備をしたが、ちょうど山頂が真っ白な霧に覆われて、逆にこの霧が流れたら晴れるような予感がして、もう少し待つことにした。
寒さに凍えて待つこと15分。一気に霧が晴れて富士山が姿を見せた。山頂にいた登山者全員が色めき立ったが、一瞬の出来事だった。
山頂で待つ間に「塔ノ岳に来て富士山が見えないんじゃ、意味がない」との話し声のを耳にしたが、本当にそんな気もするので、富士山が見えてよかった。
丹沢山から不動ノ峰、蛭ヶ岳と続く丹沢の主稜線も見えてきた。
富士山の左側には檜洞丸と大室山。陽光の暖かさが身に染みた。
山頂にいた登山者が動き始めて、一気に人が増えたように思えた。
10:55 移動開始。新大日方面へ向かった。
これから向かう木ノ又大日と新大日 (中央) から三ノ塔 (右) へ向かう稜線がよく見えた。新大日の後ろは大山。
南側には陽光に輝く相模湾。海上に浮かぶ三原山や真鶴岬がよく見えていた。
しばらくは下りが続く。
寒い時期の丹沢の尾根は、時間とともに泥濘がひどくなるのだが、まだ霜が少ないためか、泥濘はほとんどなかった。
あいかわらず木道の整備は万全だった。神奈川県の屋根と呼ばれる丹沢山塊だが、他の山域とは予算のかけ方が違うといつも感じる。
振り返って眺めた塔ノ岳と富士山。
富士山の左には、雲に隠れていた愛鷹 (あしたか) 連峰の位牌岳と越前岳が見えた。
崩落気味の尾根には、しっかりとした迂回路がある。
ゆるやかな尾根の樹林帯を進む。
木ノ又大日を過ぎて少し進んだところにある木ノ又小屋。コーヒーのほのかな香りを感じた。いつか寄ってみたいと思う。
新大日は木ノ又小屋からほど近く、10分ほどの距離。
新大日手前の木段を上る。
11:35 新大日
2019年にはあった廃屋がすっかりなくなっていた。
新大日は泥濘がひどい場所の代表だったが、しっかり砂利がひかれて泥濘対策がなされていた。素晴らしい。
札掛 (ふだかけ) への道を分けて、三ノ塔方面へ向かう。
大山と三ノ塔がよく見えた。丹沢は展望のきく稜線が多い。
少し下って広場のようなところを通過する。
政次郎尾根との合流点を過ぎると、少し道が険しくなってくる。
木段の急坂を下る。
ガレたヤセ尾根がしばらく続く。狭い場所はすれ違いのタイミングを計る必要がある。
行者ヶ岳の前後は、岩場のアップダウンとなる。
渋滞することが多いくさり場だが、前後に人がいなかったのでスムーズに進めた。
くさり場のあるピークを越えると行者ヶ岳まではひと上り。
12:15 行者ヶ岳
行者ヶ岳に到着。山頂は狭い。
行者ヶ岳から眺めた塔ノ岳方面。
富士山には雲がかかっていたが、愛鷹山の左に神山や金時山が見えていた。
烏尾山まではゆるやかなアップダウンが続く。
烏尾山が近づいてきた。
12:40 烏尾山 標高 1,136 m
烏尾山から眺めた塔ノ岳方面。歩いてきた稜線が一望できる。
富士山と塔ノ岳。
上のテーブルベンチは登山者で埋まっていたので、下の方へ移動した。
烏尾山のトイレ。
眺めを楽しみながらひと休みした。
三角屋根が格好よい烏尾山荘。こんな秘密基地を持ちたいと見るたびに思う。
最後の目的地である三ノ塔へ向かう。
左手の北東側に関東平野が見えた。
鞍部まで木段をゆるやかに下る。意外と距離があると感じた。
ガレた急坂を上り返す。
いつも三ノ塔への上り返しで失速する妻だが、今回は最後までよいペースで上っていた。
山頂尾根の手前に立つ小さなお地蔵様。
北側の丹沢三峰。左側は丹沢山。
北西側を眺めると、塔ノ岳から歩いてきた稜線が一望できる。
三ノ塔の山頂部は南北に長い。木道を歩いて山頂へ向かった。
数分歩くと三ノ塔の休憩所が見えてきた。
13:20 三ノ塔 標高 1,205 m
2019年には建て替え工事中だった休憩所が完成していた。
三ノ塔から眺めた富士山。少し雲がかかっていた。
リニューアルされた休憩所の中で休むことにした。室内は広々としていた。
しばらく休んでいると、団体ハイカーの到着で山頂がにぎやかになってきた。
13:35 下山開始。この時期は日没が早いので、気持ち早めに出発した。
延々と樹林帯の急な下りが続く。
南側の樹間に街並みが見えた。
三ノ塔尾根を一気に下る。途中で小さな子供を2人連れたママさんハイカーを追い抜いたが、日没前の下山が心配なるようなペースだったので、無事に下山できたか後々まで気になった。
途中で開けた林道に出た。富士山はは雲に隠れていた。
登山道には一目でわかる道標が整備されていた。
14:30 牛首
いったん牛首の林道に出て、再び登山道へ入る。トラロープが下から見えたので通行禁止かと思ったが、脇道へ入るのを防止するロープだった。
牛首からはゆるやかな下りとなる。
ところどころで綺麗な紅葉が目に付いた。
14:55 鉄塔の足元を通過。
下から眺めた鉄塔。
紅葉を楽しみながら下った。熊鈴は鳴らしていなかったが、途中で熊のものらしき糞を見かけた。
鉄塔から15分くらいで林道に出た。
最後は林道歩きが続く。
林道歩きはこんなに長かったかなぁと感じ始めた頃に、秦野戸川公園の入り口に着いた。
公園入口付近は、カエデが鮮やかに紅葉していた。
風の吊橋を通って大倉へ。
振り返って眺めた三ノ塔。15:35 大倉駐車場に到着。帰りはガソリンを入れるために少し遠回りをしたが、18時前に帰宅できた。久々の丹沢登山は楽しかった。
本コースについて (主観的見解)
・大倉尾根は上りの連続だが、木段が多くて歩きやすく、上る力を鍛えるのには最適。
・冬季の日の当たる尾根は、時間とともに泥濘地獄になりやすい。要スパッツ。
・週末5時頃には大倉駐車場は満車となるが、民間駐車場が奥の方までけっこうある。
・晴れ予報の日は、ほぼ確実に富士山が見える。今のところ外れなし。
・行者ヶ岳のくさり場は渋滞率が高い。団体ハイカーがいない時はラッキーと思うべし。
・伝説の歩荷・丹沢チャンピオンに会えた人には幸運が訪れる。

3時起床、3時45分出発。八王子JCで間違って中央道に乗ってしまい30分も時間をロスしたため、現地には5時15分の到着となった。大倉駐車場の空きは1台のみで、入った直後に満車マークが出た。後ろの車には申し訳なかったが、正直胸をなでおろした。
朝から少し雲が多くて山頂もガスが出ていたが、寒さに凍えながら待つうちに天気が回復して、富士山などの山々を眺めることができた。都心からのアクセスもよくて人気のある山域だが、塔ノ岳から先は比較的静かな山歩きが続いて、標高の低いところでは紅葉も楽しめた。最後までしっかり歩けて、ここ最近の体調のよさとトレーニングの成果を実感できた。
丹沢にはヒルが出ない寒い時期にしか登らないこともあって、約5年ぶりと随分間が空いてしまったが、今期中にもう何度か足を運びたい。