2013年5月5日 日曜日
和名倉山
2,036 m
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コースタイム
民宿みはらしP 4:50 ⇒ 牛王院下(分岐) 5:35 ⇒ 将監峠 6:55 ⇒ 山ノ神土(やまのかんど) 7:15 ⇒ 西仙波 8:15 ⇒ 8:40 東仙波 8:55 ⇒ 川又分岐 10:00 ⇒ 和名倉山 10:30 ⇒ 10:45 千代蔵休ン場 11:15 ⇒ 川又分岐 11:25 ⇒ 12:45 東仙波 12:50 ⇒ 西仙波 13:10 ⇒ 山ノ神土 14:00 ⇒ 将監峠 14:15 ⇒ 将監小屋 14:25 ⇒ 牛王院下 15:25 ⇒ 民宿みはらしP 15:50
4:30 三ノ瀬 民宿みはらし有料駐車場
1台分しか空いていなかった「民宿みはらし」に車を停めて、4:30 出発。
登山口は車道を少し降りたところ。
最初は林道歩きが続く。歩き始めは沢の音がよく聞こえていた。
5:35 牛王院下の分岐から七ツ石尾根を行く登山道へ。標識が何もないので少々不安だった。
スズタケに覆われた道を緩やかに上って行くと、木々の間から富士山が見えた。
6:30 標識のない三つ又の分岐に出た。いったん真ん中を進みかけるが、コンパスを見て迷った末に右へ。これが間違い。真ん中が正解だった。
再び標識のない分岐。真っ直ぐにシカ除けフェンスの脇を行くと元の道へ戻れたが、踏み跡がしっかりしていたので右へ行ってしまった。これで万事休す。
6:55 将監(しょうげん)峠に出てしまった。長丁場なのに出鼻をくじかれた。
30分前後時間をロスしたはずだが、気を取り直して再スタート。7:10 分岐を山ノ神土へ向かう。
7:15 山ノ神土を通過。山ノ神土を過ぎると南東の視界が開けた。
南東方面。左に大きく竜喰山(りゅうばみやま)、右には雁ヶ腹摺山、大菩薩嶺、富士山と並ぶ。
コースタイム的には15分の遅れだったので、ゆっくりペースでそのまま進んだ。
南に富士山がくっきり見えていた。左端は大菩薩嶺。
解放感のある稜線歩きに足取りも軽くなる。背後は西御殿岩。
再び樹林帯に入り、小さなアップダウンが続く。
日影は凍結している箇所もあった。
小ピークがいくつかあるのではっきりしないが、おそらく前方がリンノ峰と思われる。
リンノ峰の西側を巻いて進む。
トンネルのようになった背の高い灌木の中を進む。ほとんどシャクナゲのようだが、夏は虫が凄そう。
8:15 西仙波に到着。ハイカーが休んでいた。展望はないので、そのまま先へ。
西仙波の標札を過ぎると長めのよい岩稜帯となる。
西仙波の岩稜帯は、どちらの方角を眺めても素晴らしい展望が広がっていた。
露岩を少し下って、東仙波の上りに入る。頂き付近に先行ハイカーの姿が見えた。
西側には西仙波からリンノ峰、西御殿岩、唐松尾山と続く稜線が曲線を描いている。右奥には北奥千丈岳も見える。
8:40 東仙波に到着。山ノ神土から1時間25分とまずまずのペースできた。
眺めを楽しみながら小休止。連休とは思えないほどハイカーが少ない。静寂が心地よかった。
東仙波は南側の眺めもよい。左から三ツ山、飛龍山(大洞山)、大常木山、竜喰山と続き、竜喰山の右奥には大菩薩嶺と幽かに富士山も見える。
8:55 東仙波を出発。北側の方へ下りて行く。凍結した箇所が少しあったので慎重に進んだ。
前方には吹上ノ頭。その向こうに目指す和名倉山の山頂がある。まだまだ遠いと感じた。
禿山のようなダケカンバの疎林を進む。
吹上ノ頭の手前も凄ぶる眺めがよい。前方に平らな和名倉山の山頂部が見えた。
右奥の平らな山が和名倉山。
凍結して危険なところもあった。山道脇の灌木につかまって慎重に下る。
地層がはっきり分かる赤い堆積岩。
吹上ノ頭の西側を巻いて進む。左から北奥千丈岳、木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山。その手前は燕山(つばくらやま)、古礼山、水晶山、雁坂嶺(かりさかれい)と続く稜線。
南西方向には唐松尾山が大きい。この山もいつか登ってみたい。
唐松尾山の右奥には南アルプスの白峰三山。左から農鳥岳、間ノ岳、北岳と並ぶ。その手前には乾徳山から黒金山へ続く稜線も見える。
緩やかにアップダウンする八百平の樹林帯を進む。
この日は何度もルリビタキを見たが、一定の距離を保って近寄れないので、よい写真が撮れなかった。
10:00 川又分岐を通過。迷いやすい所があるようなので、踏み跡と赤テープに注意して進んだ。
川又分岐からはずっと上りが続く。まだ往路にもかかわらず、かなり足にきていた。
10:15 二瀬分岐に到着。
この注意書きは登山口に貼ったほうがよいと思うが…。
樹木のない千代蔵休ン場を通過。ここまで来ると上りはあとわずか。
吹上ノ頭付近から散見した鉄のワイヤーがここにも。
森林伐採に使ったものが放置されているのだろうか。
赤テープをたどって樹木の間を縫うように進む。山頂の雰囲気はまるでない。
10:30 和名倉山に到着。樹林帯の只中にひっそりとある山頂だった。先客のハイカーに写真をお願いした。
千代蔵休ン場まで戻って昼食にした。
富士山はまだ幽かに見えていた。
南側が開けていて、歩いてきた稜線がよく見えた。右は唐松尾山。最初に道を間違えたて時間をロスしたことから、下山時間が気になっていたが、16時前後には問題なく下りられそうなので、気が楽になった。
上空に現れたヘリコプター。
雲取山方面へ向かい、しばらく旋回しているのが見えた。
11:15 30分休んで下山開始。
10分で二又分岐を通過した。
八百平の樹林帯を進む。山深い雰囲気があって、気持ちよく歩けた。
吹上ノ頭付近になると、ダケカンバが目につくようになる。樹皮がひじょうに綺麗。
吹上ノ頭の西側を巻いて行く。復路はハイカーにほとんど会わなかった。
露岩帯を上る。このあたりは眺めのよい場所が続く。
南西方面には唐松尾山が大きい。北奥千丈岳、木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山。北奥千丈岳の手前は燕山から雁坂嶺へと続く稜線。
唐松尾山の右、西方面。北奥千丈岳、木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山と続く。北奥千丈岳の手前は燕山から雁坂嶺へと続く稜線。
北西方面の眺め。よく目を凝らしたが、浅間山は見えなかった。
ダケカンバの疎林を進む。
再び視界が開けて、解放感抜群の広い尾根歩きとなる。
南東方向にはカバアノ頭と仙波尾根。その左奥は雲取山で、右には三ツ山と飛龍山。陽が高くなって、東側の山がよく見えるようになってきた。
東側の眺め。左から武甲山、酉谷山、ほぼ中央に白岩山と芋ノ木ドッケ、右に雲取山。
東仙波へ上り返す。
50mほどの上りだが、疲れているため、なかなかにキツかった。
12:45 東仙波に到着。
5分ほど休んで下山再開。眺めをもう少し楽しんでいたかったが、まだ3時間近く歩くので、そうのんびりもしていられない。
西仙波へ向かう途中の露岩。ここも素晴らしく眺めがよいので、つい足が止まる。
北側には和名倉山の平らな山頂部。吹上ノ頭から東仙波に至る稜線がよく見える。
東仙波を振り返る。
山頂付近でシカがこちらを見ていた。我々がいなくなるのを待って出てきたようだ。
和名倉山の山頂は樹林帯の中だが、そこへ至るまでの稜線は素晴らしい展望続き。さすが200名山、山深い雰囲気もよいし、予想以上にこのコースが気に入った。
13:10 西仙波を通過。
リンノ峰を前方に見ながら樹林帯を下る。
リンノ峰の西側を巻く。
小さなアップダウンがけっこうあるので、体感的には雲取山より断然キツイと感じた。
再び眺めのよい場所に出る。前方は西御殿岩。
南東側。左から雲取山、三ツ山、竜喰山。いつか将監小屋から雲取山へ至る奥秩父主脈縦走路を歩いてみたい。
左に大きくリンノ峰、右には雲取山と三ツ山。ここから先は展望がきかなくなるが、十分楽しめた。
14:00 山ノ神土に到着。将監小屋のテント場を見ておきたかったので、将監峠へ向かう。
14:15 将監峠を通過し、広い防火帯を下ってゆく。
峠から10分足らずで将監小屋に到着。
テント場は段々の芝地。この日の幕営数は10張りほどだった。
将監小屋からは1時間半の林道歩きとなる。
林道は崩落気味の場所が散見して、補修工事が大変そうに思えた。
タチツボスミレと思われる花が、林道脇にたくさん咲いていた。
林道の上でコマドリが何かを拾って食べていた。近づくと一定の距離を保つように逃げる。
15:25 やっと牛王院下の分岐を通過。足は棒のようになり、足裏が痛かった。
沢の音が聞こえてくると終点は近い。ヤマザクラの咲く民家が見えた時はうれしかった。
15:50 民宿みはらしの駐車場に到着。いや長かった。駐車代500円を払って帰路についた。
1時半起床、1時50分出発。三ノ瀬には4時半に到着した。上りは七ツ石尾根を歩いたが、標識のない分岐で道を間違え将監小屋に出てしまい、30分前後時間をロスしてしまった。奥秩父の主要縦走路から外れた弧峰であり、アプローチも不便なためか、ゴールデンウィーク期間中とは思えないほど、人の少ない静かな山歩きを楽しめた。山頂は樹林帯の中で味気ないが、東仙波前後の稜線歩きは眺めが素晴らしく、展望のきかない区間も山深く分け入るような雰囲気があって申し分なかった。下りは将監小屋から長い林道歩きとなったが、足腰に疲れを感じて最後は足裏が痛くなってしまった。
帰りは奥多摩湖周辺からのろのろ運転の渋滞がずっと続いたが、青梅から圏央道を利用したので結局3時間の運転で帰宅できた。連休前半の雲取山同様、連休後半登山もロングコースを歩き切り、充実感のある大満足の山行となった。