2019年11月10日 日曜日

ウノタワ 縦走

大持山 1,294 m 4回目

 3時半起床、4時15分出発。名郷には5時45分到着。奥秩父・奥多摩の林道や登山道は、台風19号の影響でいまだに通行止が多数出ているが、ヤマレコの山行記録を参考にして、通過できるルートで紅葉狩りに出かけることにした。鳥首峠へ向かう坂では手頃な大きさの苔むした石を拾い、ウノタワでは違う種類の苔を採集できた。期待通りにウノタワから大持山までの稜線は鮮やかな紅葉が広がっており、今回は妻坂峠へ至る途中でも見事な紅葉を楽しめた。前回の登山から2週間しか間があいておらず、荷物も軽かったので、終始快調なペースで歩くことができた。帰りの道路はおおむねスムーズで、2時間ちょっとの運転で済んだ。

登山コースデータ
単純標高差 : 914 m
累積標高差 : 1,425 m
コース距離 : 15.6 km
標準コースタイム : 7 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 15 分
総行動時間 : 8 時間 25 分

 コースタイム

名郷駐車場 6:15 ⇒ 林道終点 7:00 ⇒ 鳥首峠 8:20 ⇒ 9:10 ウノタワ 9:35 ⇒ 10:15 分岐 10:20 ⇒ 大持山 10:25 ⇒ 10:40 雨乞岩 10:45 ⇒ 大持山 10:55 ⇒ 11:00 分岐 11:15 ⇒ 妻坂峠 12:00 ⇒ 12:35 武川岳 12:55 ⇒ 天狗岩 13:35 ⇒ 名郷駐車場 14:40

5:45 名郷 有料駐車場

名郷の駐車場に到着。

6:15 駐車場を出発。今回はいつもと違い、白岩方面の林道終点まで行き、そこから鳥首峠へ向かう。

台風19号の影響だろうか、大鳩園キャンプ場の河原で崩落した建物をいくつか見かけた。

山中から妻坂峠へ向かう横倉線は、大場戸分岐で通行止。この先の第5号橋が崩落しているためと書かれてあった。

6:30 我々は大場戸橋を渡って白岩方面へ。

7:00 林道終点となる石灰石採掘場に到着。登山口を通り越してしまい、少し時間をロスした。

略図をよく見ると、掲示板のすぐとなりが登山口になっていた。

登山道に土砂や倒木が流れ込んでいて、登山口付近は道が分かりづらい上に、ひどく荒れていた。

砕鉱場の敷地に侵入できないように、谷側にフェンスが廻らされていた。

綺麗に紅葉していた向かい側の山。

老朽化した橋の奥に迂回路ができていた。付近には鉄パイプや木材など、さまざまなものが放置されていた。

台風の影響だろうか、モノレール沿いの登山道にはトラロープや木片に鉄板・鉄棒などが散乱しており、残念な状況になっていた。

しばらく進むと廃屋がいくつも出てきた。

廃集落から見えたのは白岩だろうか。ちなみに白岩集落には1994年(平成6)頃まで人が住んでいたと云う。

幽霊小屋のような廃屋。本来なら渓流沿いの広場のような良い場所なのに、どうにかならないものか。

渓流沿いの薄暗い針葉樹林帯の奥へ進んでいく。

登山道脇に苔むした石がたくさんあったので、苔付きの小さな石をいくつか拾って持ち帰ることにした。

倒木だらけの渓流を渡る。これもまた台風時の増水によるものだろうか。

沢沿いを離れると傾斜のきつい九十九折りの道となった。

8:20 鳥首峠に到着。やっと稜線に出た。

さらに樹林帯を上る。

紅葉写真1

尾根に出て綺麗な紅葉が見られるようになってきた。

8:40 眺めのよい鉄塔跡に出た。

西側に長沢背稜の山並み。

再び樹林帯に入ってしばらく上ると、周囲に鮮やかな紅葉が増えてきた。

紅葉写真2

紅葉写真3

紅葉写真4

紅葉写真5

紅葉写真6

立ち止まって頭上を眺める時間が自然と増えた。

紅葉写真7

ウノタワまで素晴らしい紅葉ロードが続いた。

9:10 ウノタワに到着。

これまで気にしたことはなかったが、窪地のようになった広場は苔でびっしり覆われていた。

足の踏み場に困るほど、ふかふかの苔が広がっていた。ここでも苔を少し採集させてもらった。

紅葉写真8

腰を下ろすのによい倒木があったので、そこで休憩することにした。

9:35 ウノタワを出発。入れ替わるように、この日初めて他の登山者とすれ違った。

ウノタワから先も綺麗な紅葉が続いた。

紅葉写真9

空木岳からまだ2週間しか経っていないので、身体はよく動いた。妻のペースも快調だった。

ウノタワから少し上ると眺めのよい場所に出た。

手前の紅葉した山肌の先に伊豆ヶ岳と古御岳が見える。

紅葉写真10

風はなく、空気はほどよく冷たいくらいで、山を歩くにはちょうどよい気温だった。

紅葉写真11

たたまれたように枝が折れた樹木の下を通る。

10:05 こじんまりした横倉山を通過。

少し下って上り返す。

10:15 眺めのよい分岐に到着。

南東方面。左から武川岳と前武川岳、伊豆ヶ岳と古御岳が並ぶ。武川岳の上にはツツジ山から飯盛山、関八州見晴台へと続く稜線。

手前は歩いて来た鳥首峠へ至る稜線。その右上に蕨山と棒ノ嶺が見える。

5分ほど小休止して大持山へ向かった。

紅葉写真12

10:25 大持山に到着。反対側の山頂標にカメラを置いてセルフ撮影。

天気がよいので雨乞岩まで行くことにした。

途中、樹林の切れ間から武川岳と伊豆ヶ岳が見えた。

急な岩場を上ると雨乞岩に出る。

10:40 雨乞岩に到着。以前は「眺めのよい露岩」と呼んでいたが、最近になって名前を知った。

南側には紅葉した大持山の山頂部。右奥には蕎麦粒山が見える。

南西側。左から三ツドッケ、大平山と七跳山、雲取山、日向谷ノ頭と酉谷山。右奥には和名倉山や三宝山も見える。

西側には両神山と浅間山も見えていた。

独特の山容ですぐ分かる両神山。

浅間山の山頂部には薄雲がかかっていた。

我々が雨乞岩に着くと同時に、小持山側から男性ハイカーが来たので、写真だけ撮って早々に引き返した。雨乞岩の反対側の稜線から、白根山や男体山などの日光連山が見えていた。

紅葉は終盤にさしかかっていたが、大持山周辺の稜線上にも、まだ紅葉が残っていた。

10:55 大持山を通過してそのまま眺めのよい分岐へ向かった。

11:00 眺めのよい分岐に到着。丸太のベンチでおにぎりを食べた。

11:15 分岐を出発。妻坂峠へ向かう。

妻坂峠へ向かうルートもよく紅葉していた。

紅葉写真13

南側の斜面が綺麗に紅葉しているようだった。

紅葉写真14

妻坂峠へ向かう道で紅葉が楽しめるとは思わなかったが、鮮やかな紅葉がしばらく続いた。

紅葉写真15

紅葉写真16

快晴で日差しが強かったので、紅葉が陽光に輝いていた。

紅葉写真17

紅葉写真18

暗い針葉樹林帯を通過すると、妻坂峠への急坂となる。

いつもは上りで使う急坂を一気に下る。

正面に武川岳が見えてきた。

12:00 妻坂峠に到着。休憩するつもりだったが、妻が大丈夫だと言うのでそのまま武川岳へ向かった。

妻坂峠の樹間に見えた武甲山。峠では独りの男性ハイカーが敷物を広げて休憩していた。

武川岳までは200mほど上り返す。

少し上ると背後に大持山がよく見えた。

今回は荷物が軽いこともあって、妻のペースは終始快調。武川岳の上りで失速すると思っていたが、どんどん上って行く。

急登が一段落してなだらかな上りとなった。

再び傾斜が増したが、ここを上り切れば山頂はもう近い。

紅葉写真19

紅葉写真20

急坂を上り終えるとなだらかな稜線歩きとなった。

12:35 武川岳に到着。ちょうどベンチが一つ空いていたので、そこでのんびり休むことにした。

武川岳の山頂は展望に乏しく、南側だけがわずかに開けている。

出発前に記念撮影。

12:55 武川岳を出発。となりの前武川岳へ向かう。

紅葉写真21

少しまばらだったが、武川岳周辺もよく紅葉していた。

紅葉写真22

ゆるやかな上り返す。

13:10 標識がないと通り過ぎてしまいそうな前武川岳に到着。ここで山伏峠へのルートと道を分ける。

鹿よけネット沿いの急登を下る。途中で同年代くらいの夫婦を追い越した。

ひたすら樹林帯を下る。

13:35 天狗岩の上部に到着。

天狗岩からの眺め。

男坂の露岩を下る。

天狗岩を無事に下り終えて、さらに下る。

林道を横切り、再び樹林帯へ。

14:20 長い下りを終えて名郷の林道に出た。大鳩園キャンプ場を過ぎるとゴールは近い。

14:40 駐車場に到着。駐車代700円をポストに入れると、直後に管理人が来て回収して行った。