滝子山・大谷ヶ丸

1,620 m  1,644 m

 4時起床、4時25分出発。三連休の渋滞に巻き込まれる前に八王子を通過。道証地蔵周辺はナビが捕捉していなかったので、場所がはっきり分からず行き過ぎてしまったが、予定より早く6時10分に現地に着いた。途中の林道で色鮮やかなヤマドリを見かけ、登山道でも多くの野鳥と鹿を見かけた。曲り沢峠から大谷ヶ丸、滝子山と歩くコースはあまり人気がないのか、この日は山頂まで誰とも会わなかった。しかも踏み跡がなくてルートを見失うことが何度かあり、そのたび時間をロスしてしまった。詳しいルート地図を持っていなかったのもまずかった。深く積もった落ち葉や残雪に足を取られた上に、思った以上に長いコースだったので、最後はかなり疲れてしまった。遠くは霞みがかかっていたが、かろうじて富士山と南アルプスの一部を眺めることができた。

 14時半に現地を出て、帰宅は17時。さいわい酷い渋滞に巻き込まれることはなかったが、寝不足と疲労からか、頭痛がして運転がしんどかった。予想よりも苦戦したが、富士山も見えたし野鳥や大小さまざまな滝も楽しめて、なかなか充実したハイクとなった。

登山コースデータ
登山日/天候 2010年3月20日 土曜 / 晴れ
ルート所要時間 駐車場(道証地蔵)6:20→曲り沢分岐7:25→曲り沢峠8:15→コンドウ丸8:40→9:55大谷ヶ丸10:10→分岐11:20→11:40滝子山12:35→分岐12:50→曲り沢分岐13:45→駐車場(道証地蔵)14:25
難易度データ (≒) 標高差 : 854m / 累積標高差 : 1,180m / 歩行距離 : 12.2km / 標準歩行時間 : 6時間25分

道証地蔵(みちあかしじぞう)のある登山道入口の50mほど手前に、5~6台停められる駐車スペースがある。

林道を歩いて登山口へ向かう。

山道に入って沢を渡り、山裾を上って行く。

鉄塔を2つ過ぎて、徐々に沢の音が近くなってくる。

左下に沢が見えてきて、いつしか沢沿いの歩きとなる。

再び沢を渡ると「三丈の滝」が現れる。

しばらく心地よい沢沿いの道が続いた。

沢を離れると落ち葉が堆積した上りとなり、歩きづらかった。

途中でカケスを見かけた。いつもならすぐ逃げるのになかなか動かないので、幼鳥だったのかもしれない。

曲り沢分岐から曲り沢峠へ向かう。日陰には雪が残っていた。

曲り沢峠近くに道標のない分岐があり、道を間違えしまった。

行き止まりまで歩いて10分ほどロスした。

冬枯れしたなだらかな樹林帯が続く。

平坦なところに「コンドウ丸」の標識があった。

雑木の間から滝子山が見えた。随分遠い。

大谷ヶ丸にもなかなか着かないし、過労を感じ始めた。

防火帯を過ぎた所で、ウソのつがいを見つけた。雄は頬とのどが赤い。

雌は頬から下が淡い灰褐色。夢中で新芽を食べていたので、しばらく観察できた。

アカゲラも見かけた。身を隠すように幹の影へ影へと移動する。

野鳥を探しながら歩いていると、雑木の中を鹿の群れが駆け抜けていった。

大谷ヶ丸に近くなると徐々に傾斜がキツクなる。足を平に乗せられる岩などがないので、ふくらはぎにきた。

足を平に乗せられる岩などがないので、ふくらはぎにきた。

木の間から富士山が見えた。霞がかかって見えないかもと危惧していたので嬉しかった。

スタートから約3時間半でやっと大谷ヶ丸の山頂に到着。思った以上に遠かった。

木々に覆われた山頂は、西側だけが切れていて、かろうじて南アルプスが見えた。

携帯の電波が届いていたので娘に電話した。

標識が不親切なので、しばらく迷った。滝子山への分岐は北側を少し下ったところだった。

緩やかにアップダウンが続く積雪の道を、踏み跡にそって歩く。足首まで雪に埋まる箇所もあった。

雪と泥のぬかるみで、かなり体力を奪われた。

やがて完全に踏み跡がなくなり、またまたロスト。しばらく彷徨って、なんとかルートを見つけた。

樹林の向こうにやっと滝子山が見えてきた。まだ遠くてがっかり。

しかも雪の上りが続いていた。

大谷ヶ丸から1時間ちょっとで、鎮西ヶ池手前の分岐まで来た。

分岐から少し行くと、水溜りのような鎮西ヶ池に到着。

近くには鳥居と祠もあった。

雪でぐちゃぐちゃの道を滑らないよう注意しながら歩く。左にまいて折り返し、また右に巻くように上る。

山頂手前の鞍部に出ると、あとひと息。上り切ると山頂には先客が2組いた。

かろうじて見える富士山をバックに記念撮影。

逆光気味で、富士山の位置を液晶画面で確認するのが難しかった。

山頂は東西に細長くて狭かったが、よい場所を確保できた。

南方面。左端から御正体山、石割山、杓子岳、富士山。富士山の手前は三ツ峠山。

富士山の右、南西方面。左端は本社ヶ丸、真ん中左は黒岳。

北方面。左奥は金峰山や北奥千丈岳などの山々。右は大谷ヶ丸。

左から大蔵高丸とハマイバ丸、黒岳、雁ヶ腹摺山。

北東方面には、川乗山、三頭山と御前山、大岳山なども見えた。

威勢のよいお兄さんに写真を撮ってもらった。

ヒオドシチョウが日向ぼっこをしていた。

人が増えてきたので下山開始。下りでは多くの団体ハイカーとすれ違った。滑るので慎重に進んだ。

鎮西ヶ池を過ぎて、分岐を笹子駅方面へ。気持ちのいい防火帯がしばらく続いた。

防火帯の右側には、大谷ヶ丸から滝子山へ続く稜線が見えた。

防火帯から雪の山道に入り、緩やかな坂を下っていく。胃痛が始まったが、薬を飲んだら治まった。

途中で深い笹薮を通った。

沢が近づいてくると、ブルーシートに覆われたボロボロの作業小屋が出現。幽霊小屋みたいだった。

何箇所かあった崩壊しかけの道。土砂が少しづつ谷へ落ち続けていた。

曲り沢分岐の前後は、大小様々な滝が連続する。しぶきで虹がかかる滝もあった。

最後はバテてしまった上に、左足の薬指が擦りむけて痛かった。

ついに道証地蔵の登山口に到着。

すでに他の車はいなくなっていた。着替えてから帰路に就いた。