2019年11月17日 日曜日
牛ノ寝通り 紅葉狩り
大マテイ山
1,409 m

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コースタイム
松姫峠P 6:35 ⇒ 7:20 奈良倉山 7:25 ⇒ 8:10 松姫峠P 8:20 ⇒ 8:50 鶴寝山 8:55 ⇒ 9:55 大マテイ山 10:05 ⇒ 狩場 11:00 ⇒ 11:25 牛ノ寝 11:35 ⇒ 狩場 12:00 ⇒ 13:50 鶴寝山 13:55 ⇒ 松姫峠P 14:10
6:05 松姫峠の駐車場

駐車場に到着。6台位停められるスペースに先着は2台。紅葉ピーク時は4時台に来ても停めるのは無理かも。

6:35 まずは東側の奈良倉山へ向かう。どこも落ち葉がいっぱいで、冬の到来が近いことを感じさせた。

途中までは林道と並行して登山道がのびていた。

しばらく歩くと、ひと塊りの丸い苔があったので採集した。こんもりして取りやすかった。

途中、林道と合流して進む。

紅葉写真1 青空に映える黄金色の針葉樹。

紅葉写真2 まばらではあるが、紅葉はまだ残っていた。

林道から再び登山道へ。奈良倉山の手前で先行していた夫婦とすれ違った。

7:20 奈良倉山に到着。

山頂は南側の富士山が見える位置が開けていた。

秀麗富岳十二景に数えられる山だけあって、富士山が綺麗に見えていた。

7:25 奈良倉山を後にして、駐車場へ。復路は日の当たる林道側を進んだ。

紅葉写真3

林道側の方が紅葉が綺麗だった。落ち葉を拾ったりしながら、のんびり歩いた。

紅葉写真4

8:10 駐車場に戻ってきた。お腹が空いたので車の中でおにぎりを食べた。

松姫峠からも富士山がわずかに見えていた。富士山の手前は大峰から雁ガ腹摺山へ至る稜線。

8:20 駐車場を出発。今度は西側の大マテイ山方面へ向かう。ストックと苔は車に置いて来た。

紅葉写真5 駐車場近くの鮮やかな紅葉。

紅葉写真6

朝の木漏れ日の中を進む。

基本的に平坦なルートだが、ピークの前後だけゆるやかなアップダウンがある。

8:50 鶴寝山に到着。

鶴寝山からも富士山がよく見えていた。

いつ見ても富士山は雄大で美しい。

8:55 鶴寝山を出発。

少し下ると綺麗な紅葉が点在する平坦な道となった。

紅葉写真7

カエデの鮮やかな赤が目をひく。ピーク時の紅葉が想像された。

紅葉写真8

紅葉写真9

紅葉写真10

晩秋を思わせる葉の落ちた樹林が続く。

スポット的に綺麗な紅葉が残っているので、周りを見渡しながら歩いた。

紅葉写真11

紅葉写真12

紅葉写真13

思っていたより紅葉が残っていた。

樹林帯の奥に見えた松姫湖。

紅葉写真14

写真を撮りながらのんびり歩く。

9:50 途中の分岐で大マテイ山へ向かう。下りてきたハイカー数人とすれ違った。

しばらく九十九折の道が続く。

9:55 大マテイ山に到着。山頂は樹林に囲まれて展望はきかない。

10:05 大マテイ山を出発。来た道を戻る。

分岐まで戻って西側の牛ノ寝方面へ進んだ。

長沢背稜を思わせる平坦で気持ちのよい樹林帯が続く。

紅葉写真15

紅葉写真16

綺麗な紅葉が途切れなく点在するので、歩いていて飽きさせない。

紅葉写真17

途中、樹林帯の切れ間から見えたのは雁ガ腹摺山と思われる。

10:30 明るく開けた棚倉(小屋跡)に出た。

北側に丸い山容が見えており、後で調べると飛龍山(大洞山)だった。

紅葉写真18

紅葉写真19

紅葉写真19

紅葉写真21

紅葉写真22

さらに平坦な樹林帯を進む。

11:05 狩場の道標を通過。写真を撮りながら歩いているせいか、思ったよりも時間がかかった。

紅葉写真23

紅葉写真24

狩場を過ぎて、牛ノ寝方面から歩いてくるハイカーと数多くすれ違った。

紅葉写真25

登山道脇にびっしりと苔に覆われた倒木があり、何度か足を止めて苔を観察した。

徐々に足に疲れがたまり、牛ノ寝はまだかという思いがちらつくようになった。

11:25 牛ノ寝の道標に到着。榧ノ尾山(かやのおやま)まで行くつもりだったが、帰りの時間を考慮してここで引き返すことにした。

腰を下ろせる倒木を近くに見つけて小休止。

紅葉写真26 おにぎりを食べながら黄葉を見上げる。

道中で手にした葉の数々。まずはハウチワカエデ。葉は9-11裂で切れ込みが比較的浅く、葉柄が葉身の半分以下。

コハウチワカエデ。葉は7-9裂。比較的鈍い重鋸歯で、葉柄が葉身の半分より長い。

オオモミジ。葉は7裂でまれに9裂。細かい単鋸歯で、イロハモミジよりひと回り大きい。

イロハモミジ。葉は7裂でまれに5裂。大小2重の重鋸歯で裂片は細い。

鋸歯がないので、イタヤカエデだと思ったが、紅葉は黄色になるという。何の葉だろうか?

葉形と大きさ、鋸歯の感じからハリギリだろうか。モミジバフウにも似ている。

ウリハダカエデの赤。葉は3-5裂で切れ込みは浅い。

同じくウリハダカエデの黄。

カジカエデ。葉は3-5裂で大きな鋸歯がある。カナダ国旗のサトウカエデに形が似ている。

コミネカエデ。葉は3-5裂で鋸歯の形が独特。

ウリカエデ。葉は浅く3-5裂し、低い鋸歯がある。

弧を描く側脈に特徴的なミズキ。

メグスリノキ。三出複葉で鋸歯はあまりとがらない。

同じく三出複葉のタカノツメ。鋸歯はほとんど目立たない。

波状の鋸歯を持つブナ。側脈は普通7-11だが、少し側脈が多いので、あるいはイヌブナかも。

並行な側脈をもつ葉は似たものが多くて見分けづらいが、イヌシデではなかろうか。

11:35 来た道を引き返す。

マウンテンバイクが突如現れた。雲取山など広くて傾斜があまりない登山道でたまにバイクを見かけるが、きちんとしたルールはあるのだろうか? 軽車両である自転車が、歩行のために作られた登山道を走ることに違和感があるし、様々な面で危険を感じるのだが…。

復路も苔が気になっていたのだが、これまで見ていたのと種類の違うこんもりした苔を見つけた。もう家には余分な鉢がないのだが、妻が「これすぐ採れるよ」、「ちょうどいい塊じゃない」としきりに促すので、つい採集してしまった。

12:00 狩場の標識を通過してさらに進む。復路は何故か早く感じた。

紅葉写真27

紅葉写真28

紅葉の写真を撮っているうちに、追いついて来た団体に抜かれた。午後になってもすれ違う人が多かった。

紅葉を眺めては落ち葉や苔を観察してと、上下に視線は忙しかったが、気分的にはのんびりとして充実感のある晩秋の一日となった。

紅葉写真29

紅葉写真30

よい風景は写真に収めたくなるわけで、今回は妻も忙しく写真を撮っていた。

12:45 棚倉(小屋跡)を通過。学生風の団体ハイカーが休憩していた。

紅葉写真31

紅葉写真32

13:00 大マテイ山との分岐を通過。

陽が高くなると共に紅葉も鮮やかになった。

紅葉写真33

紅葉写真34

鶴寝山へ向かう途中で「日向みち」と「巨樹のみち」の分岐に出た。往路は日向みちを歩いたので、復路は巨樹のみちを行くことにした。

いきなり現れたブナの巨木。

「巨樹のみち」だけあって、登山道脇に大きな樹木が多かった。

二股に分かれた巨樹。

二股の巨樹はコナラと見たが、もしかしたらミズナラかも。

ブナの巨木。

樹皮がねじれた巨木。

ブナと紅葉。

巨樹のみちの方が紅葉も鮮やかだった。

紅葉写真35

少し傾斜が出てくると鶴寝山は近い。

13:50 鶴寝山に到着。ベンチで小休止した。

富士山は逆光気味でシルエットになっていた。

13:55 松姫峠へ向かう。平坦な道が多かったが、思いのほか足に疲れを感じていた。

14:10 松姫峠に到着。来年は紅葉ピークに平日を狙って来ようと妻と話した。

帰りは道の駅こすげに寄り道。

物産館で蜂蜜を購入。妻は山地の道の駅へ行くと、ほぼ確実に蜂蜜を買う。

今回の紅葉ハイクで採取した苔2種類。適当な鉢を買って丁寧に育てたいと思う。
3時20分起床、3時50分出発。松姫峠には6時5分到着。ヤマレコで素晴らしい紅葉スポットであることを知り、時期的には遅いが一度歩いてみることにした。幸いスポット的に綺麗な紅葉がまだ残っており、十分紅葉狩りを楽しめた。写真を撮りながらのんびり歩いたせいか、コースタイムを大幅に遅れてしまい、予定していた榧ノ尾山ではなく牛ノ寝の道標で引き返した。奈良倉山と鶴寝山から富士山を眺められるし、ゆるやかな稜線は紅葉ハイクに最適なので、来年は紅葉のピークに訪れたいと思う。
今回は行き帰りに高速を使ったが、通行止になったままの林道や工事による片側通行の影響で、奥多摩周辺の道路が混んでおり、帰宅は17時半頃になった。