2019年2月24日 日曜日

日向山・丸山

 633 m  960 m

 5時起床、5時45分出発。7時10分に芦ヶ久保の道の駅に到着した。道路を挟んだ集落を上がり、源寿院から琴平神社を経て日向山と丸山に登った。丸山展望台で眺めを楽しんだ後に、県民の森の東屋付近でオオマシコのつがいを見ることができた。1時間近く待ったので、登場の瞬間は小躍りしたい気分だった。往路では見つけられなかったセツブンソウも自生地を携帯で調べて、山の花道の谷底でわずか数輪だけ咲いているのを見つけることができた。オオマシコとセツブンソウを目当てに計画した山行だったので、目的を果たして大満足の山行となった。

 今回はトレーニングのために、4kgの鉄アレイをザックに入れて約13kgの重さにしていたが、問題なく歩くことができた。野鳥の出待ちと花探しで下山時刻は予定よりも大幅に遅れたが、帰りの道路はスムーズで17時20分に帰宅した。

登山コースデータ
単純標高差 : 650 m
累積標高差 : 1,030 m
コース距離 : 13.6 km
標準コースタイム : 6 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 45 分
総行動時間 : 7 時間 45 分

 コースタイム

道の駅 芦ヶ久保 7:30 ⇒ 源寿院 7:50 ⇒ 琴平神社 8:30 ⇒ 8:50 日向山 8:55 ⇒ 10:30 丸山展望台 11:00 ⇒ 11:10 東屋 11:15 ⇒ 森林学習展示館 11:20 ⇒ 11:45 東屋 12:40 ⇒ 13:55 山の花道駐車場 14:05 ⇒ 14:15 セツブンソウ自生地 14:30 ⇒ 木の子茶屋 14:45 ⇒ 道の駅 芦ヶ久保 15:15

 

7:30 道の駅の駐車場を出発。国道299号を横切り、源寿院、琴平神社経由で日向山へ向かう。

道標に従って集落内の舗装路を上っていく。野鳥の鳴き声がよく聞こえていた。

7:50 源寿院に到着。大きな仏像は、平成12年建立の地上高18.5mの銅像「芦ヶ久保大観音」。

眼下には芦ヶ久保が一望できる。

丸見えの墓地に少し違和感を覚えたが、武甲山もよく見えて、よい立地だと感じた。

源寿院の裏手に道が続いており、未舗装の山道となった。

少し下って小川を渡ってからは上りとなった。

源寿院から30分ほど歩くと開けた集落に出て、武甲山がよく見えた。

再び舗装路に出た。

日向山へは琴平神社を通っていく。鳥居をくぐり階段を上がると琴平神社。

8:30 琴平神社を通過。神社の左奥に道が続いていた。

獣害防止用のネットをきちんと閉めてから先へ進む。

神社からは急登が続いた。横瀬方面へ向かう分岐をわけて、さらに丸太の階段を上る。

小ピークに出たが日向山は隣だった。山道脇の獣害防止用ネットは穴だらけで放置状態のようだった。

山頂手前の緩やかな上り。

8:50 日向山の展望台に到着。山頂は南側の眺めがよかった。

南西側の武甲山。その左には小持山、大持山、武川岳が並ぶ。

南側の二子山。右は武川岳。

手すりにカメラを置いてタイマー撮影。

採掘されて細くなっていく武甲山。

しばらくすると他の登山者が上ってきたので、先へ進んだ。

しばらく進むとロウバイ園に出て、その下には広い駐車場とトイレが見えた。

ロウバイはまだ残っていた。近づくとよい香りがした。

どこかにセツブンソウの自生地を示す看板がないか探しながら歩いたが、見当たらなかった。

いったん林道に出て、丸山方面へ向かった。道が正しいか若干不安だったが、先行者がいたのでそのまま進んだ。

再び登山道へ入る。道標が出てきたので一安心した。

丸山まではすぐだろうと考えていたが、登山道に入ってからが意外と長かった。

途中で舗装路を2度横切った。

2003年に丸山に来たときは県民の森駐車場を利用したのだが、丸山山頂まで随分近いことに驚いた。

トイレのある林道を通って再び登山道へ入った。

山頂直下の急坂を上る。登山者の姿が前後に増えてきた。

10:30 丸山山頂の展望台に到着。展望台に上がると10名前後の人が眺めを楽しんでいた。

南西方面。手前真ん中は二子山。その左上が武川岳、右上に大持山、小持山、武甲山と並び、一番奥には、左から大岳山、川苔山、蕎麦粒山、三ツドッケ(天目山)、大平山などが並ぶ。左手前には伊豆ヶ岳も見える。

西方面。武甲山と両神山の間には、和名倉山や甲武信ヶ岳、三宝山などが見える。

両神山の左には真っ白な八ヶ岳(赤岳)の頭も見えた。

北西側の樹間には浅間山もよく見えていた。右手前は御荷鉾山で、その右奥には真っ白な四阿山も見える。

北方面には草津白根山や赤城山、日光連山などがずらりと並んでいた。

真ん中は草津白根山と横手山。左には浅間隠山、右には岩菅山。

赤城山(中央)の左奥には真っ白な武尊山、右には燧ヶ岳も見える。左手前は大霧山と登谷山(とやさん)。

左は日光白根山、右には太郎山、男体山、女峰山が並ぶ。

北東方面には、笠山(左)と堂平山(右)が見えていた。

展望台でのんびりしたかったが、人が多すぎた。

下のベンチでカップ麺とおにぎりの食事にした。

11:00 移動開始。登ってきた道を下りる。

トイレのある林道まで戻り、オオマシコを見るために森林学習展示館へ向かった。

途中の東屋で望遠レンズ付きのカメラを構えた人たちが野鳥を撮っていた。

しばらく待ってもヤマガラしか出てこないので、ザックを東屋に置いて展示館へ行くことにした。

森林学習展示館前の中央広場では、犬と子どもが駆け回っていた。展示館の裏山も少し上ってみたが特に何もなかったので、東屋でオオマシコの登場を待つことにした。

大きなカメラを抱えた団体が中央広場に移動してきた。どうやら昼食にするようだった。

11:45 東屋に戻ってきた。とりあえずのんびり待つことにした。

そのうちコガラとヤマガラが現れて、忙しく餌をついばんでいた。

すぐ近くの枝に留まったコガラ。

12:15 そろそろ移動しようかと考えていたところ、遠くにルリビタキが現れた。

常連らしき中高年カメラマンが撒き餌をしてしばらくすると、アトリの群れが一気に増えたので、もう少し粘ることにした。

12:30 ついにオオマシコの雌が現れた。周囲が一気に色めき立ち、シャッター音が一斉に鳴った。

続いてオオマシコの雄が登場。待った甲斐があった。

つがいのオオマシコがそろい踏み。赤色の雄と橙色の雌。色の違いがよく分かる。

そこへアトリが現れて、オオマシコが木の裏に移動してしまった。

なかなか撮れなかった全身のツーショット。オオマシコの登場は本当に嬉しかった。

12:40 後ろ髪ひかれるように東屋を後にした。

日向山方面へ来た道を戻る。下山する前にもう一度セツブンソウを探してみようと考えていた。

木漏れ日の射す植林帯を下る。カメラマンは大勢いたが、登山者は少ないようで、静かな山歩きが続いた。

13:30 木の子茶屋近くの林道まで戻ってきた。

林道から山の花道方面へ向かって、セツブンソウ自生地の看板がないか探した。

やはり何も見当たらないので、日向山にまた上ることも考えたが、その前に駐車場のトイレに寄ることにした。

駐車場で携帯を取り出して調べてみると、山の花道の最深部にセツブンソウの自生地があると分かった。

そうと分かれば行かない手はない。山の花道を谷に向かって下った。時期が時期なので、他の花はひとつも咲いていなかった。

山の花道は荒れ放題で、自生地を示す花の標示板も倒れているものが多かった。

テーブルベンチが並ぶ最深部に到着。周囲は枯葉の山で、花が咲いているようには見えなかった。

セツブンソウ自生地の標示板近くをしばらく探し回っても見つからないので、時期的に早かったかと諦めかけたが、しつこく探しているうちに嫁が小指ほどの小さなセツブンソウを見つけた。

私が写真を撮っている間に、嫁がもう一組のセツブンソウを見つけた。蕾のものもいくつか見つけたが、小さく可憐な花だった。

オオマシコに並ぶもう一つの目的であったセツブンソウを見つけて、意気揚々と引き上げた。

途中で道が分からなくなったので、適当に林道方面へ進んだ。

14:45 無事に林道に出て、木の子茶屋を通過。道標にしたがって、芦ヶ久保の道の駅に向かった。

私有地のような道も通ってどんどん下る。

15:15 芦ヶ久保の道の駅に到着。道の駅の駐車場は大混雑。バイクも置けないくらい並んでいた。