2023年10月7日 土曜日

雲取山

2,017 m 13回目

 2時40分起床、3時半出発。小袖乗越には4時50分に到着したが、駐車場は8割方埋まっていた。山頂で展望を楽しんでから雲取小屋へ下って迂回路で小雲取山に戻り、七ツ石山に登ってから下山した。ロングコースをゆっくりしっかり歩くことができたが、ゆるやかな坂が続く雲取山は、無理なく持久力をつけるには最適な山だと再認識した。今回の登山で妻は新しいモンベルの登山靴とハイドレーションを初めて使用したが、どちらも快適だったようだ。

 七ツ石山から下りに入った頃から雲が多くなって雨に降られるかと思ったが、最後まで天気は持ってくれた。帰りの道が渋滞することはなく、スムーズに帰宅できた。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,281 m
累積標高差 : 1,830 m
コース距離 : 22 km
標準コースタイム : 8 時間 50 分
歩行データ
総歩行時間 : 9 時間 25 分
総行動時間 : 10 時間 50 分

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

丹波山村営駐車場 5:25 ⇒ 堂所 6:55 ⇒ マムシ岩 7:35 ⇒ 8:30 ブナ坂十字路 8:35 ⇒ 旧奥多摩小屋 9:15 ⇒ 10:10 雲取山 11:10 ⇒ 11:25 雲取山荘 11:30 ⇒ 小雲取山 12:20 ⇒ 旧奥多摩小屋 12:50 ⇒ 13:20 ブナ坂十字路 13:30 ⇒ 13:45 七ツ石山 13:50 ⇒ 七ツ石山小屋 14:10 ⇒ マムシ岩 14:30 ⇒ 堂所 15:20 ⇒ 丹波山村営駐車場 16:15

4:50 丹波山村営駐車場 (標高 736m)

小袖乗越に到着。5時前なのに車の数は多い。

ゆっくり身支度を整えて、5:25 駐車場を出発した。

出発する頃に、ちょうどヘッドライトがいらないくらいの明るさになった。

20分ほど歩くと廃屋が見えてきた。

雲取山周辺には平将門ゆかりの地名が多く残されていて、コース脇には平将門にまつわる逸話を書いた銅板プレートが10数個立てられている。

どんどん先を行く健脚ハイカーが多かった。

6:55 堂所を通過。

アキノキリンソウ。

樹間に見えた富士山。

7:35 マムシ岩を通過。

三角の葉が特徴的なミヤマタニソバが群生していた。

ゆるやかな上りが延々と続く。七ツ石小屋への分岐はスルーして山腹の道をそのまま進んだ。

シロヨメナ (ヤマシロギク)。

ヤマゼリだろうか。セリ科は見分けるのが難しい。

桟橋を進む。

朝陽が当たる場所は雰囲気が変わる。

8:30 ブナ坂十字路 (標高 1,650m)

ブナ坂に到着。お腹が減ったので、小休止しておにぎりを食べた。

早朝は薄雲が広がっていたが、時間とともに晴れてきた。

稜線に出ると富士山がくっきり見えてきた。

アザミを吸蜜するウラナミシジミ。

カメラを近づけても動かないウラナミシジミ。

ダンシングツリーを通過。

南西方向には南アルプスの山並みもかすかに見えてきた。

南側の富士山と大菩薩嶺。

稜線に出てからは南側の眺めがずっとよい。

南東側には丹沢の山並みが見えた。左手前は三頭山。

ヘリポートの手前まで来ると、前方にヨモギノ頭、雲取山、小雲取山が並んでみた。

9:15 旧奥多摩小屋を通過。

旧奥多摩小屋付近から眺めた富士山。

ヨモギノ頭手前の急坂を上る。

9:25 ヨモギノ頭に到着。七ツ石山 (左) や富士山がよく見えてきた。

赤い実をつけたナナカマド。

ヨモギノ頭からは平坦な樹林帯がしばらく続く。

すぐに樹林帯の上りとなった。

小雲取山手前の急坂。

9:50 小雲取山に到着。

小雲取山からの眺め。

小雲取山から少し進むと、雲取山の山頂避難小屋が見えてきた。

左は飛龍山。ほぼ真ん中に北奥仙丈岳と国師ヶ岳、右に木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山が並ぶ。

紺碧の空にはお月様も浮かんでいた。

山頂手前の稜線は、眺めがよくて解放感は抜群。

再び富士山。

山梨県側の山頂で休む登山者の姿がたくさん見えた。

山頂直下の急坂を上る。

10:10 雲取山 (標高 2,017m)

登山者でにぎわう山頂に到着。

山頂にある雲取山避難小屋。

山梨県側の山頂で、眺めを楽しみながらゆっくりミニカップ麺とおにぎりを食べた。

東南側の眼下には、歩いてきた石尾根が一望できる。

左に鷹ノ巣山、大岳山、御前山、右に三頭山と丹沢の山々。

富士山には少し雲がかかり始めていた。

南西側は樹林に阻まれていて、南アルプスの一部が見えるのみ。

山梨県側の山頂標。東京・埼玉県側の山頂標に比べると、ちょっと控え目な感じ。

避難小屋の隣にあるトイレが新しくなっていた。2019年に改修工事が行われたようだ。

山頂でもウラナミシジミを見かけた。

昼食を済ませてから、東京都・埼玉県側の山頂に移動した。

東京都・埼玉県側には立派な御影石の山頂標や方位盤などが設置されている。日本百名山の大きな標識もある。

他の登山者が少なくなった頃を見計らって、居合わせた方に写真をお願いした。その後、雲取山荘側へ下った。

雲取山荘の手前から眺めた北側の眺め。

樹間に見えた両神山。

11:25 一気に急坂を下って雲取山荘に到着。数人の登山者がテーブルベンチで休んでいたが、あまり人の気配はなかった。少し休んでから迂回路で小雲取山へ向かった。

小雲取山へ向かうルートで綺麗なコケをたくさん見かけた。

紅葉が始まっていた。

樹間に長沢背稜の山並みがわずかに見えた。もっと見える場所があったように思っていたが、数年前より木々が成長したようだ。

12:15 小雲取山で石尾根に合流した。

眺めの良い石尾根を進む。

小雲取山付近から眺めた西方面。左に前飛龍と飛龍山、右奥に北奥仙丈岳と三宝山。

眺めを楽しみながら急坂を下った。富士山は雲の中に隠れていた。

樹林帯に入り、ヨモギノ頭へ向かう。

ヨモギノ頭に到着。これから向かう七ツ石山がよく見えた。

ガレ場を下っていくと、七ツ石山から鷹ノ巣山へと続く山並みが見えてきた。

12:50 旧奥多摩小屋を通過。

奥多摩小屋は跡形もなくなっていた。

ヘリポートを通過。

ブナ坂までの稜線は、何度歩いても気持ちがよい。

三頭山と丹沢の山々。

ブナ坂と七ツ石山が徐々に近づいてきた。

13:20 ブナ坂十字路

ブナ坂に到着。小休止して七ツ石山への上りに備えた。

七ツ石山へ向かう。

山頂までは20分ほど上りが続く。

振り返って眺めた飛龍山。

下ってくる登山者がけっこう多かった。時間的に雲取山荘に宿泊か、テント泊と思われる。

13:45 七ツ石山 (標高 1,757.3m)

七ツ石山にも立派な御影石の山頂標がある。

山頂から眺めた雲取山方面。

南東側の眺め。

下山開始。

七ツ石山小屋方面へ向かった。

七ツ石山の山名は、平将門の従者7人が化身したという七つの大岩に由来するが、その大岩を祀る七ツ石神社が山頂下にある。

春から夏にかけて咲くはずのジシバリが、一輪だけ咲いていた。

分岐で石尾根から七ツ石小屋方面へ下る。

つづら折りの急坂をしばらく下る。

七ツ石小屋が見えてきた。七ツ石小屋の奥にある休憩所は南側の眺めがよいので寄って行くつもりだったが、通せんぼをされた。13時以降はテント場となるため、休憩は小屋前でのみとなるらしい。眺めを見たいだけなら、往路で立ち寄った方がよいということだ。

ナギナタコウジュ。片側に並ぶ花穂を薙刀に見立てたことが名の由来。

途中で分岐があり、どちらを進んでもブナ坂からの下山路と合流するが、左へ進んだ方が近くなる。

14:30 ブナ坂からの道と合流。

合流地点はマムシ岩のすぐ近くだった。

この日は泊り客が多いようで、下りで多くの登山者とすれ違った。

富士山が見えるポイントまできたが、富士山はやっぱり雲の中だった。

15:20 堂所を通過。

堂所付近でも滑落事故が起きているが、谷側が急な場所で滑落したらかなり危険だ。

廃屋まで下りてきた。ここまで来ると登山口は近い。

よいペースで下っていたが、追い抜いていく健脚な登山者やトレランの人も多かった。

登山口に到着。林道に出れば、駐車場は目と鼻の先。

16:15 丹波山村営駐車場に到着。最後の1時間は雨が来そうな曇天だったが、降られることはなかった。