2021年1月31日 日曜日

金勝山・官ノ倉山

264 m 344 m

 6時起床、7時出発。笠原の無料駐車場に8時15分到着。新型コロナ禍による緊急事態宣言がまだ続いているので、越県は避けて近場の低山ハイクへ出かけた。笠原集落内の無料駐車場を起点に、東登山口からまずは金勝山に登り、裏金勝山、小川げんきプラザ、西金勝山、浅間山とプチ縦走してから南登山口側へ下山。次にJRと国道を越えて宮ノ入集落を進み、天王池でひと休みしてから官ノ倉山、石尊山と登って下山。途中、北向不動にも立ち寄った。

 初めて登った金勝山は300m未満の低山ではあるが、山頂は思いのほか遠望がきいた。国道交差点から天王池までは遠く感じたが、時間を気にせずのんびり歩くのは気持ちがよかった。久々に官ノ倉山と石尊山の大展望も楽しめたし、満足度の高い低山ハイクになりました。

登山コースデータ
単純標高差 : 244 m
累積標高差 : 610 m
コース距離 : 10.4 km
標準コースタイム : 3 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 3 時間 35 分
総行動時間 : 4 時間 45 分

※ 地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

笠原駐車場 8:35 ⇒ 国道交差点 8:55 ⇒ 9:35 金勝山 9:40 ⇒ 9:45 小川げんきプラザ 10:00 ⇒ 国道交差点 10:55 ⇒ 11:25 天王池 11:45 ⇒ 12:10 官ノ倉山 12:20 ⇒ 12:30 石尊山 12:40 ⇒ 13:00 北向不動 13:10 ⇒ 笠原駐車場 13:20

8:15 笠原 無料駐車場

笠原集落の奥にある駐車場に到着。トイレ完備で10数台ほど停められる。

ゆっくり身支度を整えて、8:35 駐車場を出発。笠原集落を通って金勝山へ向かいます。

途中に神社があったので寄ってみた。

創祀は慶長年間(1596~1615)。信州諏訪からの落ち武者、小笠原内膳が当地に住み着き、守護神として奉持して来た建御名方命の神体を祀ったことに由来すると云う。

笠原氏は古代の名族の一つで、その中心地が信州であり、諏訪大社の神官家の中にも笠原の名があります。往時の落ち武者は、その流れを汲む者であると推測されています。

集落の交差点を過ぎて国道254号へ向かいます。

国道が見えてきた。ここで左折します。

国道沿いを北西へ進みます。前方にこれから向かう金勝山が見えていました。

竹沢保育園の看板がある交差点で右折。横断歩道を渡って東武竹沢駅方面へ向かいます。

八高線を渡ってさらに進みます。

JR八高線の線路。ちなみに八高線とは、東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までを結ぶJR東日本の鉄道路線です。

東武竹沢駅まで来ました。

駅前に石仏が祀られていた。国道のバイパス工事のときに土の中から見つかった慈光尊とのこと。

東武東上線沿いの車道をさらに進んで、東登山道の道標で左折。ここからは上りとなります。

簡易舗装路を道標に従って進みます。沢コースではなく尾根コースへ。

民家を抜けると登山道らしくなってきた。木段がきちんと整備されていました。

ひと上りして第一避難小屋を通過。

避難小屋の中は何もなくて広々としていた。

沢コースと合流して緩やかに上っていく。

9:35 金勝山 264m

避難小屋から10分ほどで山頂に到着。

西側の眺め。中央右に登谷山。右端には小川げんきプラザが見える。

南東側の眺め。小川町の向こうには今月10日に登った仙元山が見える。

眺めをしばし楽しんでから移動開始。

少し下って上り返す。

数分で隣の裏金勝山に到着。そのまま先に進みました。

9:45 小川げんきプラザ

金勝山から5分ほどで小川げんきプラザに到着。建物の裏側は北側の眺めがよかった。

ホンダ寄居工場の向こう側に、赤城山や日光連山が見えていた。

太郎山、男体山、女峰山の並び。

東側には筑波山も見えていた。

正面玄関の方へ向かう。

小川げんきプラザの正面玄関。施設は閉鎖中でしたが、真ん中に見える螺旋階段で2階のデッキには上がることができた。

2階デッキから眺めた北西側。真ん中は陣見山。右には鐘撞堂山、左端には御荷鉾山が見える。陣見山の左に見えるはずの浅間山には雲がかかっていた。

鐘撞堂山の奥には榛名山も見えていた。

南側の眺め。左手前は石尊山と官ノ倉山、右奥は堂平山と笠山。

正面玄関前にあるトイレの脇を通って、先へ進みます。

数分で樹林に囲まれた西金勝山に到着。

東側に隣の金勝山が見えた。

西金勝山から数分で浅間山。

浅間山からはどんどん下る。

梅と柚子の果樹園を通過。

果樹園から5分ほど下ると傾斜が緩くなった。

道沿いにさまざまな種類のシダが目についた。

シダ類もよく見ると、全然葉の形が違う。

最近、山と渓谷社の「くらべてわかる」シリーズにシダが加わったので、購入して勉強しようかな。

集落に入ると舗装路となる。

八高線沿いの車道に出たら、左折して竹沢駅方面へ向かう。

八高線沿いの道をのんびり歩いた。

竹沢駅を通過。

金勝山へ向かう途中に見かけた酒・たばこ・米の店「とねがわ」で右折、線路を渡って国道側へ進みます。

竹沢保育園の看板のある交差点を渡り、官ノ倉山へ向かいます。

のどかな集落の里道を進んでいく。

集落内で見かけた石碑。

民家の庭先にモズを見かけた。

天王池までが思った以上に遠かった。

集落内の三光神社。

鎌倉幕府を支えた武蔵荘園の武士・竹沢氏の子孫が創建したと伝えられる。江戸時代までは妙見社といわれて北辰妙見大菩薩を祀っていたが、明治の神仏分離により、日・月・星を祀る三光神社と改称したとのこと。

社殿前の立派な大スギ。

社殿の鬼瓦も恰好よかった。

途中で見かけたロウバイ。

目についた瓦塀。

やっと天王池が近づいてきた。国道254号から車だとあっという間ですが、歩くと遠い。

11:25 天王池

9年ぶりに来た天王池。

お腹が空いたので東屋で昼食にした。

どこからかネコが現れて、じっとエサ待ちをするので、菓子パンのソーセージを分けてあげた。

食事中に何組かの登山グループを見かけた。官ノ倉山は眺めがよいので相変わらず人気のようです。

11:45 官ノ倉山へ向かう。

山頂までは30分ほど。娘を連れて登っていた頃のことを思い出しながら登りました。

平坦な官ノ倉峠で左へ曲がる。

山頂直下の急坂を上る。

12:10 官ノ倉山 344m

官ノ倉山に到着。家族連れが山頂で休んでいた。

西方面の眺め。

北西方面の眺め。

東側の石尊山。

南方面の堂平山と笠山。

10分ほど休んでから石尊山へ向かった。

一気に下って上り返す。

12:30 石尊山 344m

10分ほどで石尊山に到着。先客が3組いたが、1組はすぐ下りて行った。

山頂標が新しくなっていた。

西側には先ほどまでいた官ノ倉山。

北西方面。左端に陣見山、その右奥は榛名山。さらに右手前が鐘撞堂山でその右奥に三国山と子持山。

北側の赤城山。

赤城山の右手前には、小川げんきプラザと金勝山が見えた。

官ノ倉山以上の大展望をしばし楽しんだ。

東南東方面には小川町と仙元山も見えていた。

南東方面には東京のビル群も幽かに見えた。

祠などが並ぶ山頂の様子。

12:40 下山開始。

いきなり鎖場の急坂が続く。

10分ほど下ると傾斜がゆるくなってきた。

13:00 北向不動

途中から道が広くなり、しばらく進むと北向不動に着いた。不動明王の脇侍である制吒迦童子(せいたかどうじ)と矜羯羅童子(こんがらどうじ)と刻まれた石塔の間を通って急な石段を上っていく。

石段脇の不動尊。近くの石塔にはそれぞれ「〇〇童子」と刻まれていたが、よく読めなかった。

石段はえらく急なので、手すりがあって助かりました。

信心深い妻は、必ず手を合わせます。

祠の中の様子。

祠の近くにも「〇〇童子」と書かれた石塔が並んでいた。後で調べてみましたが、金剛護童子・普香王童子・虚空護童子・波利迦童子・虚空蔵童子と刻まれているようです。

慎重に石段を下ります。

北向不動の向かいにある「不動の瀧」。

北向不動からしばらく歩くと舗装路に出た。

道路脇に祀られていた石仏と石塔。

13:20 笠原の駐車場に到着。久しぶりの低山ハイクは楽しかった。