2021年9月20日 月曜日

大菩薩峠・石丸峠

1,994 m (熊沢山)

 3時半起床、4時5分出発。6時15分に白糸の滝駐車場に到着。その先は通行止になっていたため、予定していた日向沢登山口ではなく大菩薩峠登山口から入山したが、その影響で小金沢山ピストンではなく、石丸峠までのピストン登山に切り替えた。

 朝から天気がよくて、大菩薩峠からはもちろん、熊沢山から石丸峠の下りでも予想外の展望を楽しめた。笹原に覆われた石丸峠も解放感のある気持ちのよい場所で、思わず昼寝をしてしまうほどだった。大菩薩峠と石丸峠の間はそれなりの数の登山者を見かけたが、それ以外は静かな山歩きが続き、大菩薩峠からの下りでは誰とも会わなかった。

 帰りの道路は渋滞がひどくて帰宅は20時近くになってしまったが、トチの実も拾えて充実したトレーニング登山となった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,134 m
累積標高差 : 1,550 m
コース距離 : 16.1 km
標準コースタイム : 6 時間 40 分
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 30 分
総行動時間 : 9 時間 20 分

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

白糸の滝駐車場 6:45 ⇒ 大菩薩峠登山口 7:05 ⇒ 日向沢登山口分岐 7:50 ⇒ 9:25 フルコンバ 9:45 ⇒ 10:35 大菩薩峠 10:45 ⇒ 熊沢山 11:05 ⇒ 11:25 石丸峠 12:15 ⇒ 12:30 熊沢山 12:35 ⇒ 12:55 大菩薩峠 13:05 ⇒ フルコンバ 13:45 ⇒ (休憩5分) ⇒ 日向沢登山口分岐 15:05 ⇒ (トチの実拾い10分) ⇒ 大菩薩峠登山口 15:45 ⇒ 白糸の滝駐車場 16:05

大菩薩峠線を走っていると、野猿の群れが道路を横切っていた。

6:15 白糸の滝駐車場

車が3台とバイクが1台停まっていて、数が多いと感じた。

トイレに寄って先へ進もうとすると、ゲートが閉まっていた。台風の影響らしいが、これにはまいった。

移動して奥多摩の他の山に登ることも考えたが、結局、大菩薩峠登山口から入山して、小金沢山ではなく石丸峠までピストンすることにした。

ゲートの脇を通過して先へ進んだ。

ゲートのすぐ先にある白糸の滝入口を通過。

林道を進む。途中でタイヤの太いファットパイクに乗った男性に追い抜かれた。

林道脇に咲いていたノコンギク。

7:05 大菩薩峠登山口から登山道へ入った。

登山道は小菅川の支流である赤沢沿いにつけられていた。

桟橋はしっかりしており、よく整備されている印象を受けた。

ゆるやな上りが続き、徐々に谷底から離れていく。

ヒノキの植林帯を進む。

植林帯から広葉樹林帯に入った。

矢下沢を渡る。

登山道にトチの実がたくさん落ちていた。

クリよりもひと回り大きい。帰りに拾っていくことにして先へ進んだ。

7:50 日向沢登山口からの道と合流する日向沢登山口分岐を通過。

古くなった道標。大菩薩峠登山口側は「赤沢方面」とあった。

コースはゆるやかな上りが続いて急登などはないので、リハビリ登山には最適。

大きな洞のあるコナラを見つけたので、羽化不全で死んだミヤマクワガタのメスを埋葬した。

気持ちのよい樹林帯歩きが続く。

倒木の大きな枝が折れて、登山道脇の樹木にひっかかっていた。いつか落ちそう。

再びヒノキの樹林帯を進む。幹に何か巻いてあるのは獣害対策のためだろうか。

長めの桟橋が出てくるとフルコンバは近い。

9:25 フルコンバ

やっとフルコンバに到着。思ったよりも時間がかかった。

フルコンバは北側が開けていて、唐松尾山や竜喰山が見える。

ベンチに座り、おにぎりを食べて休憩した。

フルコンバ近くのハウチワカエデが少しだけ紅葉していた。

9:45 フルコンバを出発。

カエデ類が多くみられるコースなので、もうしばらくすると見事な紅葉が見られそうだ。

10:10 ニワタシバ (荷渡し場) を通過。

登山道脇の苔などを愛でながらさらに進む。

10:35 大菩薩峠

登山者で賑わう大菩薩峠に到着。

峠から眺めた東側の眺め。

介山荘とその後ろには熊沢山。

峠から富士山の見える場所まで少し移動した。

南側の富士山と大菩薩湖(上日川ダム)。

南アルプスは雲の中だった。

熊沢山と富士山。

10:45 石丸峠へ向けて出発。

石丸峠へは熊沢山を越えていく。ここにきて妻はペースダウン。

石丸峠側へ向かう登山者は少ないようで、人の姿がなくなった。

12:30 熊沢山 (道標)

ピークを少し巻いているようだったが、熊沢山と記された道標に到着。

樹林の切れ間から見えた富士山。スタート直後に見かけたファットバイクの男性が、近くの笹原で寝ていた。

今月9日に初冠雪が記録されていた富士山だが雪は見あたらず。後で調べると、20日の暑さで雪が融けてしまい、初冠雪は取り消されていた。

山頂の樹林帯を過ぎて石丸峠への下りにかかると、展望が一気に開けた。

下りのルートは2つあり、右 (南側) のルートに出るとさらに眺めがよくなった。

南側の小金沢山。右奥には富士山、左奥には雁ヶ腹摺山が見える。

東南東の眼下には石丸峠と1957mピーク。左奥には御前山、大岳山、三頭山の奥多摩三山などが見える。

笹原にポツンと咲いていたリンドウ。

少し下っては足を止めて、繰り返し眺めを楽しんだ。

熊沢山から石丸峠への下りが、これほど展望がよいとは思わなかった。

東側の御前山、大岳山、三頭山と続く奥多摩三山。三頭山の手前に牛ノ寝通りの稜線がのびている。

石丸峠近くまで下ると、北東側 (左端) に日蔭名栗山と鷹ノ巣山も見えた。

11:25 石丸峠

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石丸峠には広々とした笹原が広がっていた。

南側の小金沢山と富士山。

南東側には1957mピーク。

ちょうどよい岩場で休憩にした。背後は熊沢山。

おにぎりを食べると急激に眠くなり、しばらく昼寝をした。

峠で見かけたナナカマド。赤い実をつけていた。

北側は樹林に囲まれていたが、かろうじて飛龍山が見えていた。

12:15 石丸峠を出発。

来た道を熊沢山へ上り返す。

復路では下りてくる登山者数組とすれ違った。

再び小金沢山と富士山。

石丸峠から小金沢山までのルートを一望する。気持ちのよい稜線歩きが続きそうなので、次回は小金沢山まで行きたい。

雁ヶ腹摺山の左奥には丹沢の蛭ヶ岳と檜洞丸、右奥には御正体山が見えていた。

上り返しは大変かと思ったが、眺めがよいので山頂の樹林帯まであっという間に感じた。

山頂近くの樹林帯に入ってから、尾根筋を歩いて熊沢山の山頂を探してみたが、ピークらしき数箇所には東京都水道局の用地境界を示すものしかなかった

12:35 熊沢山から大菩薩峠へ下る。

熊沢山北側斜面の苔が綺麗だった。蒴 (さく) をたくさん伸ばしたスギゴケ。

さまざまな苔が同居。

倒木を覆い尽くす苔。

12:55 大菩薩峠

大菩薩峠の介山荘が近づいてきた。

建物の間を進む。

帰る前に立派な道標で記念撮影。

大菩薩峠の登山客は少なくなっていた。

13:05 大菩薩峠から下山開始。

復路も苔などを見ながらゆっくり歩いた。

13:45 フルコンバ

単独登山者がフルコンバで休んでいた。

フルコンバの登山者は、ロングルートとなる丹波大菩薩道へ進んで行った。

桟橋を進む。

徐々に疲れを感じて、フルコンバからは長く感じた。

15:05 日向沢登山口分岐を通過。まっすぐ赤沢方面へ進む。

薄暗い樹林帯を進む。大菩薩峠からは誰とも会わなかった。

トチの実は10個くらい拾うつもりだったが、立派な実が多くて、結局たくさん拾ってしまった。

沢沿いまで来ると林道は近い。

15:45 大菩薩峠登山口から林道に出た。

帰りは西日を浴びた山の緑が鮮やかだった。

16:05 ゲートを過ぎて白糸の滝駐車場に到着。この後、ダートの長い悪路と渋滞で疲れたが、久しぶりの登山はやはり楽しかった。