2021年4月3日 土曜日

仙岳尾根で下山

棒ノ嶺

969 m 19回目

 5時起床、5時40分出発。名栗湖に7時10分到着。白谷沢登山口の駐車場は先客が3台停まっており、到着から10分足らずで満車となった。今回はイワウチワやカタクリなど、山の花を愛でながら歩くことがテーマだったので、随分ゆっくり歩くこととなったが、思った以上に多くの春の花を見ることができた。

 いまだに新型コロナ禍は続いているので、下りはすれ違いが少なくなるよう、破線ルートの仙岳尾根を選択。ほとんど他の登山者と会うことなく下山することができたが、名栗湖沿いの林道は、クマタカを狙うカメラマンが大勢いた。

登山コースデータ
単純標高差 : 649 m
累積標高差 : 870 m
コース距離 : 8.9 km
標準コースタイム : 4 時間 35分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 55 分
総行動時間 : 6 時間 20 分

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

白谷橋駐車場 7:30 ⇒ 8:00 藤懸ノ滝 8:10 ⇒ 白孔雀ノ滝 8:40 ⇒ 岩茸石 9:30 ⇒ 10:15 棒ノ嶺 10:30 ⇒ 槇ノ尾山 10:50 ⇒ 林道 11:15 ⇒ 落合(仙岳尾根登山口)12:20 ⇒ 白谷橋駐車場 13:50

7:10 名栗湖 有間ダム

有間ダムから眺めた名栗湖。

有間ダムにはツーリングバイクと車が数台停まっていた。

白谷橋の駐車場に到着。この後次々と車がやってきて、すぐに満車となった。

7:30 登山開始。

久しぶりの登山で身体がえらく重たかった。

岩が濡れていて滑りやすい場所もあった。

タチツボスミレかな。

藤懸ノ滝が見えてきた。

藤懸ノ滝までくると、渓流沿いにハナネコノメソウがたくさん咲いていた。

ユキノシタ科のハナネコノメ。

濡れているせいか、赤い葯が目立たない。

ユキノシタ科のコチャルメルソウも咲いていた。

ゆっくり写真を撮ってから先へ進んだ。

1つ目のゴルジュが見えてきた。

岩が濡れているので慎重に上る。

ゴルジュを通過してさらに進む。後から追いついてくる登山者が増えてきた。

群生していたナス科のハシリドコロ。毒あり。

2つ目のゴルジュの手前にイワウチワが咲いていた。

イワウチワはゴルジュの岩壁に群生していた。

ゴルジュを通過する。

イワウチワを探しながらゴルジュを通過したが、低い位置には咲いていなかった。

崩落気味の岩段上る。ここも濡れていて滑りやすかった。

白孔雀ノ滝を通過。水量はかなり少なかった。

ここでも咲いていたハナネコノメ。

同じユキノシタ科のニッコウネコノメソウも群落していた。

花を探しながらゆっくり歩いたので、どんどん他の登山者に抜かれた。

スミレサイシンのようだが、スミレは種類が多いので確信はもてず。

コケがコロニーを作っていた。

ニリンソウの葉が群落していたが、花はどれも蕾だった。

林道が見えてきた。ここからは沢を離れる。

林道の手前にヒトリシズカが小さな群落を作っていた。

近くにはミヤマキケマンも群生していた。

林道を通過。ベンチで5~6人の登山者が休憩していた。

苞葉の形からケシ科のヤマエンゴサクと思われる。

キンポウゲ科のアズマイチゲ。

急な木段を上る。

山道がトラバース気味になると、斜面にカタクリが点々と咲いていた。

ユリ科のカタクリ。

形のよいカタクリを探して撮影。春を彩る代表的な花であり、見られると毎年喜びを感じる。

9:35 岩茸石を通過。

ここからは上りが続く。

ツツジ科のアセビ。

丸太の階段は崩れているところが多いため通行禁止になっていた。

10:00 権次入峠を通過。

権次入峠からの眺め。樹木が成長して数年前より視界が狭くなった。

山頂下の丸太階段も養生のために通行止め。

権次入峠からはひと上りで山頂につく。

10:15 棒ノ嶺 969m

山頂に到着。

テープルベンチが開いていたので、おにぎりを食べてひと休みした。

北側の眺め。少しかすんでいたが、武甲山や武川岳などが見える。

東側には奥武蔵の山並み。

山頂の様子。時間とともに人が増えてきた。

10:30 槇ノ尾山へ向かう。

ゆるやかに下る。棒ノ嶺からは登山者をほとんど見なくなった。

中身が食べられたイガグリがたくさん落ちていた。

10:50 しばらく上り返して槇ノ尾山に到着。

槇ノ尾山から仙岳尾根に入る。最初から急坂が続いた。

短い上り返し。

アカヤシオかと思ったら、ミツバツツジだった。

仙岳尾根に咲いていたイワウチワ。

ほとんどの花が斜面の下を向いているので、尾根からは撮影が難しかった。

尾根を下っていく。

見晴台はそれほど展望がないらしいのでパス。

11:15 林道に出た。左へ進む。

少し進むと登山口の道標あり。

針葉樹林と広葉樹林の間に道がついていた。

半日陰の環境がよいらしく、コース上にコケのコロニーがたくさんできていた。

再びミツバツツジ。

尾根を直進するのではなく、左へ下る場所。

トラバース気味に下っていく。

再び急坂となった。

破線ルートなので道を間違えないように注意してきたので、道標が出てきてひと安心。

見事なコケのコロニー。

ヤセ尾根となったが、誰かのサイトで見た通りの道だったので不安なく進んだ。

さらにヤセ尾根を進む。

下に川が見えてきたので集落が近いとわかった。

再び道標が出てきたので、落合方面へ進んだ。

もう間違いないだろうと思って進んだのだが。

すぐ下がキャンプ場という場所で道がなくなっていた。崖といってもよいかなり急な場所だったが、下りられなくはないので、そのままキャンプ場に降りてしまった。

キャンプ場のおじさんは50mほど先に登山口があると言っていた。

12:25 キャンプ場から林道に出た。結局、どこで間違えたかは分からなかった。

少し進んだ場所から眺めたキャンプ場。

道端に咲いていたヤマブキの花。

ここからは林道歩きが続く。

シソ科のキランソウがガードレールの下に咲いていた。

大ヨケの滝。

林道から滝の傍に入ってみると、見たことのない花が咲いていた。

沢沿いの岩に群生していたヒメレンゲ。

近くに咲いていたモミジイチゴ。

ケシ科のムラサキケマン。

ケシ科のクサノオウ。

アブラナ科のタネツケバナ。ミチタネツケバナもたくさん咲いていた。

林道脇の花を撮影しながらのんびり歩いた。

13:15 名栗湖が見えてきた。

林道脇や湖を挟んだ向こう山にヤマザクラが咲いていた。

湖畔の林道にクマタカ狙いのカメラマンが大勢いて驚いた。

西側から眺めた名栗湖。

有間の湧水までくると駐車場は近い。

13:50 駐車場に到着。思ったよりも時間はかかったが、春の花をたくさん見られて楽しかった。