2017年6月4日 土曜日

有間山 縦走

1213.5 m 5回目

 3時起床、3時25分出発。河又には4時45分到着。夏山登山に向けたトレーニングとして、長く歩くこと自体を目的としてロング縦走にのぞんだ。日差しを遮る樹林帯のコースが大半で、適度に風も吹いていたので、急登で大汗をかくこともなく終始快適に歩くことができた。棒ノ嶺から先はほとんど人に会うこともなく、山の自然を感じながら歩くことに集中できた。遠望もよくきいて、日向沢ノ峰からは富士山も見えていた。蕨山からの下りは疲労で足にきていたが、ロングコースを踏破してまだまだ歩けると自信を得られた。

 帰りは若干渋滞していたが2時間弱の運転で帰宅。娘に荷物の受け取りを頼まれていたが、無事に間に合った。下山後の肩と足の状態もまずまずなので、この調子で夏までにテント泊ができる身体をつくりたい。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,116 m
累積標高差 : 1,860 m
コース距離 : 22.1 km
標準コースタイム : 11 時間 10 分
歩行データ
総歩行時間 : 10 時間 15 分
総行動時間 : 11 時間 25 分

 コースタイム

さわらびの湯P 5:15 ⇒ 白谷橋登山口 5:45 ⇒ 7:15 岩茸石 7:20 ⇒ 8:00 棒ノ嶺 8:10 ⇒ 槇ノ尾山 8:30 ⇒ (休憩5分) ⇒ 黒茂山 9:50 ⇒ 50号鉄塔 10:40 ⇒ 11:10 日向沢ノ峰 11:30 ⇒ 11:45 51号鉄塔 11:50 ⇒ 有間峠 12:25 ⇒ 13:05 有間山(タタラノ頭) 13:10 ⇒ 13:35 橋小屋ノ頭 13:40 ⇒ 逆川乗越(大ダル) 13:55 ⇒ 14:15 蕨山 14:30 ⇒ 藤棚山 14:50 ⇒ 大ヨケノ頭 15:20 ⇒ 金比羅神社跡 16:05 ⇒ さわらびの湯P 16:40

 

まだ1台も停まっていないさわらびの湯登山者専用Pに駐車して、5:15 出発。

トイレの裏手の芝生にキジの雄がいた。

車道を歩いて、5:30 有間ダムに到着。

ツーリング・バイクの人たちがダムの上で話しをしていた。

5:45 白谷橋の登山口から登山道へ。

少し上ると登山道を横切る無数のカエルに気が付いた。大量にいたので、知らずに踏んでしまったかもしれない。

木洩れ日の中を上り、6:15 藤懸ノ滝を通過。

最初のゴルジュを通過する。谷間にミソサザイの声がよく響いていた。

第2のゴルジュを通過する。沢の水量が少ないので歩きやすかった。

崩落ぎみの石段を上がる。沢沿いの新緑が綺麗だった。

6:35 白孔雀ノ滝を通過。

7:00 林道を横切り、再び登山道へ。

沢歩きは終わって、林道を過ぎると登山らしくなってくる。

7:15 岩茸石に到着。後からトレランの人たちが来ていたので、ここで一息入れてアンパンを食べた。

トレラン組をやりすごして再スタート。丸太の階段は土が深く削れて、もはや障害物となっていた。

7:45 ゴンジリ峠を通過。

山頂手前は低木が鬱蒼と繁っていた。

8:00 棒ノ嶺(969m)に到着。登山者が3組ほど休んでいた。我々もベンチでアンパンをほおばった。

北北西方面。手前は左から有間山、蕨山、藤棚山、大ヨケノ頭と下りに歩く稜線。有間山の右奥には大持山、武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳などの山やまが見える。

北東方面には奥武蔵の山並み。

遠望がよくきいて、東の関東平野には東京スカイツリーも確認できた。

奥武蔵の山並みの奥には、(左から)赤城山、日光白根山、太郎山と男体山が見えた。

ニガナとテントウムシ。

8:10 山頂を後にして先へ進む。

棒ノ嶺から先は登山者がほとんどいなくなる。

8:30 槇ノ尾山(945m)を越えて下る。まだまだ先は長いので、省エネモードでゆっくり歩いた。

棒ノ嶺から1時間ほど歩くと小腹が減ってきたので、今度はレーズンバターパンを食べた。

登山道に落ちていたホオノキの大きな葉。長尾丸山は巻いて進んだ。

アップダウンを何度も繰り返して、9:50 黒茂山を通過。

新緑の中に咲いていたヤマツツジ。

樹間に見えた仁田山。有間峠の南側に位置する。

不動山、山ナシ山と越えて、さらに急坂を上る。

10:40 やっと50号鉄塔に到着。

50号鉄塔から眺めた北側の仁田山(1,211m)と有間山稜。仁田山の左奥は大持山と小持山。

反対の南側には川苔山が見える。

50号鉄塔からさらに上って有間山への迂回路分岐を過ぎると、正念場となる急登が待っている。

開けた防火帯に出ると日向沢ノ峰は近い。

11:10 ついにこの日の最高地点・日向沢ノ峰(1,356m)に到着。

山頂は南側の眺めがよく、真ん中左に御前山、その左奥に丹沢山系、右奥にはなんと富士山も見えていた。右端は六ッ石山。

まったく期待していなかったので、富士山が見えて嬉しかった。富士山の手前は三頭山。

樹林を挟んで、西側には三角の蕎麦粒山。左奥には三ツドッケや芋ノ木ドッケも見えていた。

山頂でおにぎりを食べようと思ったが、虫がうるさいので、防火帯のベンチまで移動することにした。

防火帯の丸太ベンチでおにぎりをいただき、登山靴を脱いで足を休ませた。

11:30 日向沢ノ峰を出発。

防火帯を少し進んだ分岐から樹林帯を下った。

11:45 眺めのよい51号鉄塔に出た。

北西方面。右に小持山と大持山、真ん中奥には、御荷鉾山が見える。

鉄塔の左奥には浅間山も見えていた。

北方面。左に小持山と大持山、右にはこれから向かう有間山稜。その間には赤城山と日光連山が幽かに見えていた。

東には、棒ノ嶺、槇ノ尾山、長尾丸山と、上ってきた稜線が延びる。

鉄塔からはどんどん下る。

10分弱くらいで林道に出た。仁田山は巻いて進む。

林道でアサギマダラを何羽も見かけたが、じっとしていないので、撮影は難しかった。

12:25 有間峠に到着。

峠からの眺め。峠に車が何台か停まっていた。

広河原逆川線は法面崩落のために峠付近で通行止め。飯能市方面への通り抜けができなくなっていた。

林道から登山道へ入ったが、尾根に上がるまでは滑りやすい急坂だった。

尾根に上がってから小ピークをいくつか越える。タタラノ頭になかなか着かないので見逃したかと思った。

13:05 有間山(タタラノ頭 1,213.5m)に到着。かなり疲労がたまってきた。

5分ほどタタラノ頭で休んで再スタート。しばらく歩くと樹間に両神山が見えた。

防火帯のアップダウンを進む。

13:35 橋小屋ノ頭に到着。ここでも5分休憩。

橋小屋ノ頭からは急坂を下る。

途中で見かけた赤銅色のセンチコガネ。

13:55 逆川乗越(大ダル)を通過。近くの山林でモトクロス・バイクの練習をしている父子を見かけた。

大ダルから蕨山まではゆるやかな上りが続く。

14:15 蕨山展望台(1,033m)に到着。さすがに疲れた。

山頂は樹林に囲まれているが、わずかに東側の眺めがきく。長い下りに備えておにぎりと菓子パンを食べてひと休みした。

14:30 蕨山を出発。下山は17時くらいになるかもしれないと考えていた。

もう下るだけだと思っているので、少しの上り返しもキツイ。14:50 藤棚山(920m)を通過。

左下に林道が見えてきたら、樹林が切れて西側が一望できた。左から川苔山、日向沢ノ峰、蕎麦粒山、右に有間山。

上り返しはツラいが、ここまできても足が攣りそうになるようなことはなかった。

15:20 大ヨケノ頭(771m)を通過。蕨山から2.5km、河又まで4.5kmの地点。まだまだ先は長い。

林道を横切って、再び登山道へ。

下るほどに暑くなってきたが、樹林帯を抜ける風が気持ちよかった。

南側の眼下に名栗湖が見えてきた。

ひたすら下る。途中、金比羅山から下りてきたと思われる男性が前方に現れた。

16:05 金比羅神社跡を通過。突然現れた男性はここで休んでいくようだった。

足の裏や左膝が痛くなってきたが、まだまだ下る。

墓地の横を通って車道に出たときは嬉しかった。

16:40 駐車場に到着。さわらびの湯周辺には登山者の姿がたくさんあった。終日天気がよくて、山歩きを満喫できた。