2023年6月17日 土曜日
編笠山・西岳
2,524 m 2,398 m 2回目
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※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。
コースタイム
富士見高原B1駐車場 5:10 ⇒ 五叉路分岐 5:45 ⇒ 臼久保岩小屋 6:40 ⇒ 9:00 編笠山 9:50 ⇒ 10:10 青年小屋 10:15 ⇒ 11:30 西岳 12:10 ⇒ 不動清水 13:35 ⇒ 富士見高原B1駐車場 14:05
4:50 富士見高原 B1駐車場

まだ4時台ということもあり、到着時の駐車場はガラガラ。朝焼けの南アルプスがよく見えていた。

5:10 登山スタート。すでにヘッドライトのいらない明るさになっていた。

ダンコウバイの葉。先割れスプーンのような形が印象的で、見かけると何だか嬉しくなる。

ノイバラ。

ムラサキツメクサ。

ベニバナツクバネウツギ。

ヤマボウシ。

林道脇の花を探しながら登山口へ向かった。

5:25 富士見高原登山口から登山道に入った。

サワギク。

序盤は林道と登山道を行き来しながら進む。

作業道もあるので、標識を確認しながら進まないとすぐに道を間違えそうだ。

アヤメ。

ジュウニヒトエ。

キバナノヤマオダマキ。

5:45 五叉路分岐を通過。

ササバギンラン。我ながらよく見逃さなかったと思うほど、ひっそり咲いていた。

前方に編笠山が見えてきた。

ジンヨウイチヤクソウが点々と咲いていた。

ジンヨウイチヤクソウの小さな群生。

マイヅルソウ。白くて小さな花は、G7のAFではなかなかピントが合わない。

6:00 土石流で埋まってしまった「盃流し」があったと思われる付近を通過。

堰堤の向こうに雲海が見えた。

ヤグルマソウ。大きな5つの小葉が放射状に広がる。

ギンリョウソウ。

スズランかな。

樹林帯のゆるやかな上りが続く。シダ類の大群生が度々目に付いた。

花期の終わりが近いサラサドウダン。コース上にたくさん花が落ちていた。

薄暗い樹林帯をせっせと上る。そのうちダケカンバが目に付くようになってきた。

6:40 臼久保岩小屋を通過。

ツマトリソウ。

コース上にこのような看板があるので、山頂までどれくらいか、定期的に把握できる。

途中から大岩が増えてきた。

灌木帯に入ると森林限界は近い。

8:40 森林限界を抜けて、一気に展望がひらけた。

南アルプスを背後に大岩のゴーロ帯を上る。

コケモモの蕾かな。

岩ゴロの上りが山頂まで続く。足の置き場に注意して進んだ。

大岩の上りが苦手な妻は大失速。いつの間にか随分先に来てしまった。
9:00 編笠山 (標高 2,524m)

ひと足先に山頂に到着。まだ登山者の数は少なかった。

妻も遅れて到着。

近くにいた方にお願いして、登山者が少ないうちに記念撮影。

南南東には富士山がよく見えていた。右は毛無山で、左には御正体山、三ツ峠山、黒岳などが並ぶ。三ツ峠の手前は金ヶ岳と茅ヶ岳。

いつみても秀麗な富士山。

西南西には南アルプスの山塊が大きい。

左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳。

西方面には中央アルプスや御嶽山が並ぶ。

空木岳や木曽駒ケ岳などを擁する中央アルプス。手前の稜線の左から2番目の山が入笠山。手軽に登れて展望がよいのでいつか行ってみたい。

2014年に噴火した御嶽山。(2023年7月29日に山頂付近の入山規制が解除された)

西北西方面には乗鞍岳や北アルプスがずらりと並ぶ。諏訪湖もよく見えていた。

乗鞍岳。

奥穂高連峰と大キレット、右には槍ヶ岳もくっきり見える。

北西方面。これから向かう西岳の向こうに北アルプスや美ヶ原が見えた。

立山と剱岳。手前は霧ヶ峰の湿原。

鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳などが並ぶ後立山連峰。その手前は美ヶ原高原。

北方面には八ヶ岳がそびえる。

蓼科山、北横岳、縞枯山などが並ぶ南八ヶ岳。

北東方面には阿弥陀岳、横岳、赤岳、権現岳と続く南八ヶ岳が大きい。

左から阿弥陀岳、横岳、赤岳。

おにぎりを食べてひと休みしている間に、登山者が増えて人の出入りが多くなってきた。

9:50 青年小屋方面へ出発。

の麓に青年小屋が見えてきた。

青年小屋の手前に広がる大岩のゴーロ帯。

あちこちで見かけたシロバナヘビイチゴ。

イワヒバリが現れた。

岩の矢印に従って、歩きやすそうな岩場を探しながら下った。

コイワカガミ。
10:10 青年小屋 (標高 2,380m)

青年小屋に到着。

クロユリが咲いてた。

クロユリの群生。

葉を確認していないが、ユリワサビだろうか。

5分ほど休憩してからテント場を通って西岳方面へ向かった。背後は編笠山。

しばらくは平坦な樹林帯が続く。

ミツバオウレンもたくさん咲いていた。

水場「乙女の水」を通過。

谷間に見えた西岳。

キバナノコマノツメ。

崩落気味の谷を横切って進んだ。

再び樹林帯に入ると、ゆるやかな上りとなった。

コケのかたまり。

コミヤマカタバミ。よく見かけたが、ひらいているものは少なかった。

ラッパ状の地衣類を見かけたが、ジョウゴゴケの仲間のようだ。

南東側の樹間に編笠山が見えた。
11:30 西岳 (標高 2,398m)

西岳に到着。数名の登山者が休んでいた。

まずは記念撮影。

編笠山と富士山を眺めながら、のんびりすることにした。

編笠山の隣にはギボシと権現岳が見えていた。

相変わらず南アルプスもよく見えていた。

西岳の山頂はアゲハ蝶が飛び回っていた。

ヒオドシチョウもいた。

キアゲハ。

ボケの花かな。

12:10 下山開始。

最初は急坂が続く。

少し下ると開けたガレ場に出た。

足元が悪いので、時々立ち止まって眺めを楽しんだ。

樹林帯に入っても急坂は延々続いた。

真っ黒い地衣類。岩ノリの仲間だろうか。

レンゲツツジ。

草地まで下りてくると傾斜がなだらかになった。

気持ちのよい木漏れ日の中を進む。

途中、大きなシダ類の群生地を通過した。

白い花なのでドウダンツツジかと思ったが、どうもサラサドウダンのようだ。
13:35 不動清水

不動清水に到着。

江戸時代に八ヶ岳信仰から不動明王を祀ったところ、清水が湧き出たため「不動清水」と名付けられたと云われる。

不動清水からは林道をのんびり歩いた。

ジシバリ。

イカリソウもまだ咲いていた。

ウマノアシガタ。

14:05 駐車場に到着。天気に恵まれて気持ちのよい山歩きが楽しめた。
2時半起床、2時50分出発。富士見高原には4時50分到着。週末に梅雨の晴れ間がきたので、久しぶりに八ヶ岳へ出かけた。朝からの登山日和で展望は相変わらず素晴らしいし、クロユリなどの高山植物も思いのほかたくさん見ることができた。体力面を考えて編笠山・西岳周遊コースにしたが、しっかり歩けて満足度の高い充実した山行になった。
帰りは事故渋滞に巻き込まれてしまったが、早めに帰路に就いたのがよかったようで、2時間ちょっとの運転で帰宅できた。次回はもう少し体力をつけて、赤岳か北八ヶ岳に登りたい。