2015年8月23日 日曜日

松山城

 松山城は、松山市の中心にある標高132mの城山(勝山)山頂に本丸があり、裾野に二之丸、三之丸がある、広大な平山城である。1602年に加藤嘉明公が築城を開始し、四半世紀をかけて完成した四国最大の城郭で、現存12天守の中では、姫路城、和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つである。

 現在は、城跡の主要部分が公園として整備され、大天守を含む21棟の現存建造物が国の重要文化財に、城郭遺構が国の史跡に指定されている。各地の松山城と区別するため、伊予松山城とも呼ばれる。

所在地  愛媛県松山市丸之内1
観覧情報  ロープウェイ往復 510円 (片道270円) / 天守観覧券 510円
備考  別名:勝山城、金亀城 (きんきじょう) / 重要文化財 / 現存12天守の1つ

16:05 道後温泉を出て、15分ほどで松山城駐車場に到着。

発車前のロープウェイは送風機があって涼しかった。

16:30発のロープウェイ(往復510円)に乗って、5分足らずで長者ヶ平に到着。

長者ヶ平から松山城までは、徒歩数分の距離。

すぐに立派な本丸南曲輪の高石垣が現れた。

高石垣の上に見えるのは隠門続櫓(かくしもんつづきやぐら)。

ほれぼれするような見事な石垣です。石垣の上に見えてきたのは本丸太鼓櫓。奥には天守閣も見える。

太鼓櫓は登城時や非常時などの合図に使う太鼓を常備した櫓。

太鼓櫓の真下で鋭角に曲がって坂を登っていくと戸無門(重文)がある。築城当初から門扉はなかったと考えられている。

戸無門を入ったところから眺めた松山市街。

戸無門をくぐって左に曲がると筒井門(右)。奥の石垣の陰には隠門があり、戸無門から筒井門に迫る敵の背後を急襲する構えとなっている。これらの門の上には続櫓があり、松山城の守りの堅牢さを象徴している。実際、隠門にはまったく気付かなかった。

筒井門。本丸へと向かう大手を固める最も堅固な門で、築城の際に正木城から移築されたと伝えられている。

内側から見た隠門続櫓(左)と筒井門西続櫓(中央)、同東続櫓(右)。

筒井門を入ったところからも松山市街がよく見えた。左奥には石鎚山も見えていた。

筒井門をくぐると太鼓門が見える。太鼓門は本丸南曲輪と本丸中曲輪をつなぐ門。

本丸に入ってから天守の建つ本壇までは意外と距離があった。

本丸には売店もあった。

公園のような雰囲気の本丸を歩いて、天守閣の傍へ。

現存する大天守は、黒船来航の前年である1852年に、石垣普請とともに再建工事が完了し、安政元年(1854年)落成した3代目の天守で、連立式3重3階地下1階構造の層塔型天守である。大天守は高さ20メートル(鯱の高さを入れると21.3メートル)本壇は8.3メートルの高さがある。

馬具櫓付近からの眺めた西側。左は上盛山、瀬戸内海の右側に小富士も見える。

本丸の中央付近に撮影スポットが用意されていた。

手入れの行き届いた立派なクロマツ。

井戸の跡。南北2つの峰を埋め立てて本丸の敷地を作った際、谷底にあった泉を井戸として残したと云われる。直径2mで深さはなんと44.2m。

17:05 一通り見てまわって、長者ヶ平に戻ってきた。

17:10 ロープウェイで下へ。その後は剣山の登山口である見ノ越へ移動した。