2023年9月19日 火曜日

大岳山

1,266 m 5回目

 5時起床、5時20分出発。現地には6時20分に到着。ケーブルカー滝本駅のすぐ横にあるコインパーキングに駐車した。ケーブルカーに乗らないで下から表参道を歩いたのは初めてだったが、古木が連なる見事な杉並木が御岳山集落まで延々と続いていた。狭い道を行き来するバイクや軽自動車が多くて少々驚いたが、歴史を感じる表参道だった。

 武蔵御嶽神社に参拝してから往路は御岳-大岳縦走コースを、復路はロックガーデン周遊コースを歩いた。岩とコケと渓流が織りなすロックガーデンの景観は素晴らしかった。心配していた天気の崩れもなく、久しぶりの山歩きを満喫することができた。

 ちなみに、今回初めてモンベルのハイドレーションを使ってみたが、真夏のような暑さで大汗をかいた分、その威力を実感することができた。使用後のクリーニングなど手間のかかる部分もあるが、それを差し引いても有り余る有用性だと感じた。

登山コースデータ
単純標高差 : 858 m
累積標高差 : 1,730 m
コース距離 : 16.6 km
標準コースタイム : 6 時間 50 分
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 25 分
総行動時間 : 9 時間

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

タイムズ御岳山P 6:30 ⇒ 御岳山集落入口 8:00 ⇒ 8:25 御岳山 (武蔵御嶽神社) 8:35 ⇒ 長尾平展望台 8:55 ⇒ 芥場峠分岐 9:50 ⇒ 10:25 大岳山荘跡 10:35 ⇒ 10:50 大岳山山頂 11:10 ⇒ 大岳山荘跡 11:25 ⇒ 芥場峠 11:55 ⇒ 12:15 綾広の滝 12:20 ⇒ 12:40 ロックガーデン休憩所 13:00 ⇒ 天狗岩 13:20 ⇒ 13:30 七代の滝 13:40 ⇒ 13:45 天狗岩 13:50 ⇒ 14:10 長尾平 14:25 ⇒ 御岳山集落入口 14:40 ⇒ タイムズ御岳山P 15:30

6:30 タイムズ御岳山 (ケーブル下)

ケーブルカー滝本駅近くのコインパーキングを利用した。平日は1,100円。

御嶽神社の鳥居をくぐって表参道に入った。

ツリフネソウ。

ヤマホトトギス。花被片が下の方に反り返る特徴がある。

土が流れて根が浮き上がったようにみえる杉の大木。9月後半とは思えない暑さで、上り始めてすぐに汗がしたたり落ちた。

スギの大木が立ち並ぶ表参道。参道脇のスギにはすべて番号が付されており、きちんと管理されているようだった。

キツリフネ。

ヤマジノホトトギス。花被片は横に開き、ヤマホトトギスのように反り返らない。

ヒヨドリバナ。

綺麗に間伐された杉林。手入れが行き届いていた。

高架下を通るときに、丁度ケーブルカーが通った。ちなみに御岳山ケーブルカーの平均勾配は22度(関東一の急勾配)で、麓の滝本駅から御岳山駅までの乗車時間は約6分となっている。

参拝する人たちが、地蔵様が困らないように団子をお供えしたことから「団子堂」と呼ばれるようになったお堂があった場所で、現在も祠に地蔵様が祭られている。

この細い表参道を行き来する軽自動車やバイクが何台もあって少々驚いた。

ゴルフボールくらいの球体があると思ったら、フトヒゲホコリタケだった。

4本並んで屹立する杉の大木。

下部の根元は合体して、もはや1本の樹木になっていた。

クルマバハグマ。カシワバハグマに似るが、葉柄がほとんどなく、葉が茎の中央に輪生することから見分けがつく。

視力が弱いあんまさん(整体師)が、平坦なこのあたりを神社の境内と間違えて参拝し、引き返したため、この付近を「あんまがえし」と呼んだと云う。当地で使われていた古い言葉を説明した表札が、表参道の各所に立てられていた。

8:00 御岳山集落

やっと御岳山集落まで上がってきた。

シュウカイドウ。

塀に群生していたシュウカイドウ。

クサノオウも咲いていた。

トリカブトも群生していた。

ミズヒキに花が咲いていた。いつもはピントが合わずに苦労するような花だが、α6700なら問題なし。

推定樹齢1000年と云われる幹周8.2mの神代ケヤキ。幹内部に空洞があって覆いで保護されているが、枝ぶりはよく、ツタが絡まる太い幹は迫力があった。集落内の孤立した樹木なのに森を感じた。

ホトトギス。花被片が斜め上を向いて、花糸や花柱にも斑点がある。3種類のホトトギスを見ていたことに、後で気が付いた。

神社前の商店街はまだ開いていなかった。

8:15 武蔵御嶽神社

武蔵御嶽神社に到着。山門をくぐって石段を上っていく。

武蔵御嶽神社の随身門。

随身門とは、随身と呼ばれる官人姿をした警護の守護神を両脇に配置した門のこと。

明治期の神仏分離前は、仁王門であったと云われる。

境内には様々な神を祀った摂社や末社がある。こちらは三柱社。

次の鳥居をくぐって、さらに石段を上る。

随身門から300段の石段を上れば御岳山山頂の本殿に到着する。石段の脇には奉納された大小の石碑がずらりと並んでいた。

本殿前の石段を上る。

精悍な拝殿前の狛犬。長崎の平和記念像の作者である北村西望の作品で、1985(昭和60)年に奉納された。

鮮やかな朱塗りの拝殿。入母屋造、唐破風の向拝付き。

向拝を彩る極彩色の彫り物。武蔵御嶽神社には、櫛真智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)などが祭られている。

拝殿の脇から眺めた本殿。一間社神明造で、1877年(明治10)に造営された。本殿の右奥にあるのは常磐堅磐社(ときわかきわしゃ)。

境内からの眺め。

拝殿下の社務所。

拝殿の左には神符授与所と神楽殿がある。

社務所の向かい側にある宝物殿。畠山重忠が1191(建久2)年に奉納した国宝指定の赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)など、貴重な文化財が多数展示されている。馬上の武者像は、畠山重忠。

神社近くに咲いていたマンジュシャゲ。別名は彼岸花。

ヒメキンミズヒキも近くに咲いていた。

近道を下って長尾平へ向かった。

長尾平の分岐まではすぐだった。

テーブルベンチが並ぶ分岐で折れて、長尾平展望台へ向かった。

可憐な花を咲かせていたゲンノショウコ。

気持ちのよい平坦な道が続いた。

展望台手前の開けた草地から奥ノ院(甲籠山 こうろうざん)が見えた。周りをトンボが飛び交っていた。

8:55 長尾平展望台

長尾平展望台の東屋に到着。

展望台からの眺め。左は日の出山で真ん中は麻生山。

長尾平分岐の近くで見かけたホオズキ。

御岳-大岳縦走コースに戻った。

樹齢350年の天狗の腰掛け杉。

マツカゼソウ。日本に自生するミカン科の植物では唯一の「草」で、毒性がある。

平坦で歩きやすい道がしばらく続いた。

奥ノ院分岐にある排水再利用処理装置付きのトイレ。

ロックガーデン周遊コースとの分岐にある休憩所を通過した。

傾斜が増してきて登山らしくなってきた。

芥場峠の分岐を過ぎてさらに進むと、滑落注意と掲示された岩場となった。

滑落注意の掲示が繰り返し出てくるのだが、慎重に歩けばほとんど問題はないと感じた。

大岳山荘跡に到着。

トイレの奥にあるヘリポート。以前は展望デッキだった場所で、丹沢山地がよく見えた。

ヘリポートは鉄パイプに覆われていて立入禁止と書かれていたが、素晴らしい眺めであることを知っていたので、ちょっとお邪魔してみたところ、思った通り富士山が見えていた。

柵の外で待つ妻。私と違って、こういうときは絶対にルールを守るのです。

大嶽神社の鳥居をくぐって、最後の上りにかかる。

大嶽神社。

とてもかわいい大嶽神社の狛犬。

山頂手前の急坂を上る。距離はないので一気に上った。

10:50 大岳山 (標高 1,266.4m)

山頂に到着。数名の登山者が山頂で休んでいた。

山頂は南側の眺めがよい。丹沢山地がよく見えていたが、富士山はすでに雲の中だった。

真ん中の山は三頭山で、右手前は御前山。

真夏のような積雲。午後から雷の予報もあったが、まだしばらくは大丈夫そうだった。

パンを食べてのんびりしていると、小さな虫が目に付いた。寄生蜂のイヨヒメバチと思われる。

アキアカネかな。

11:10 下山開始。

一気に大嶽神社まで下りてきた。

岩場を進む。

芥場峠の分岐を通過。

木橋を渡るとロックガーデンの分岐が近い。

分岐のある休憩所まで戻ってきた。

休憩所の少し先にある分岐からロックガーデン周遊コースに入った。

谷間へ下りて行くと、すぐに滝が見えてきた。

落差10mほどの綾広の滝。滝行の場でもあったため、みそぎの滝とも呼ばれている。

滝の手前に鳥居、右には祠と石碑、左上には蔵王権現のような像と大幣 (おおぬさ=神主さんのお祓い棒) のようなものもあった。

綾広の滝のすぐ近くに立つカツラの古木「お浜の桂」。

表示によると推定樹齢300年、樹高38m、幹周り4m。堂々たる巨木であった。

渓流沿いに道は続いていたが、苔むした大岩がゴロゴロ出てきて、よい感じになってきた。

昼過ぎになって太陽は雲に隠れたり出てきたりしていたが、コケに覆われた岩に日差しが当たると一瞬にして鮮やかな緑の輝きが広がるので、何度も足を止めることになった。

渡渉箇所には歩きやすいように大きな岩が並べられていた。

自然が織り成す日本庭園といった感じで、渓流沿いに素晴らしい景観が広がっていた。

切り立った岩壁が迫る谷間もまたよい。

これまで来なかったことが悔やまれるほど、歩いて気持ちのよい場所だった。

ロックガーデンの休憩所でしばらく休んだ。

休憩所を出発。

振り返って眺めた休憩所。絵になる場所がたくさんある。

よい感じに配置された大岩の橋を渡る。

苔むした岩の間を流れる清流が何ともよい。

沢を離れると、しぱらく上り返しが続いた。

13:20 天狗岩に到着。この大岩を遠くから眺めると、天狗が上を向いたように見えるために天狗岩と名付けられたと云われる。

せっかくなので七代の滝へ寄ることにした。

鉄階段が次々に出てきた。

まだ下るのかと思いながらも、後戻りはできないので鉄階段をどんどん下った。

13:30 七代の滝

七代の滝に到着。滝は大小8段あって、見られるのは下から4段目とのこと。全体の落差は50mほどだが、4段目の滝は綾広の滝と同じくらいの大きさだった。

七代の滝4段目が見られる場所は、ちょっとした広場のようになっていた。道が養沢川コースに続いていたので、少し先へ行ってみたが、滝がよく見えるような場所はなかった。

下りてきた鉄階段を上り返す。

かなり下った気でいたが、天狗岩まで案外早く感じた。

13:45 天狗岩に上る

天狗岩まで戻ってきた。妻には下で待ってもらい、天狗岩にも上ってみることにした。

ハチの巣注意の掲示があったので、スズメバチがたくさんいたらすぐに引き返せるように、様子をうかがいながら上った。

鎖に沿って木の根をつかみながら岩に上ると、左奥にお社と天狗像が見えた。

右側にはフェンスで覆われた天狗が祀られていた。

大きな鼻が嘴のようになっているのでカラス天狗だろうか。

もう一体の天狗は、お社の上に祀られていた。ちなみにハチはお社の付近にいたが、スズメバチではなくて、数も少なかった。

一番奥に祀られていた天狗様。2体とも見栄えのする天狗像だと感じた。

見るべきものは見たので、下山再開。

御岳-大岳縦走コースと合流した。

14:10 長尾平分岐付近のベンチで休憩した。

御嶽神社の随身門をくぐって商店街へ。お店は開いていて観光客が多かった。

集落を抜けて表参道の杉並木を下った。アスファルト歩きが続いて、そのうち足の裏が痛くなった。

復路でもケーブルカーを見た。

下りでもバイクや軽自動車が行き来していたが、キャタピラ車や宅配車両も見かけた。退避スペースは所々にあるものの、冬はさぞかし大変だろうと思われた。

ケーブル下の滝本駅が見えてきて、15:30 駐車場に到着。よいリハビリ&トレーニングになった。