2015年7月26日 日曜日
編笠山・権現岳・西岳
2,524 m 2,715 m 2,398 m
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コースタイム
富士見高原P 4:10 ⇒ 盃流し 4:40 ⇒ 6:50 編笠山 7:05 ⇒ 7:20 青年小屋 7:25 ⇒ のろし場 7:45 ⇒ 西ギボシ 8:05 ⇒ 8:20 ギボシ 8:25 ⇒ 8:30 権現岳分岐 8:35 ⇒ 8:40 権現岳 9:10 ⇒ 10:00 青年小屋 10:05 ⇒ 10:45 西岳 11:00 ⇒ 間違いに気付き林道へ入る 11:50 ⇒ 鉢巻道路に出る 13:35 ⇒ 富士見高原P 14:20
3:50 富士見高原ゴルフ場 登山者専用駐車場
富士見高原ゴルフ場に到着。広い敷地に先客は2台。星空が綺麗だった。
4:10 登山スタート。しばらく進むとヘッドライトのいらない明るさになってきた。
綺麗な朝焼けを見て、登山日和になりそうな予感がした。
4:40 盃流しを通過。水は涸れていた。今回は反時計回りに編笠山から上ることにした。
前半に何度か林道を横切り、ゆるやかな上りが続いた。5:05 修験者やまたぎが使っていたと云われる巨大な岩屋「臼久保岩小屋」を通過。
長い急坂を上る。標高が100m上がる毎に道標が設置されていた。樹林帯は心地よい風が吹き抜けていた。
標高2,300mを越えたあたりから雰囲気が変わり、苔むした巨岩の上りとなった。
6:30 樹林帯を抜けて、大岩が積み重なるゴーロ帯に出た。標高は2,400mを越えた。
足元に気を遣うゴーロ帯の上りが山頂まで続く。とても長く感じられた。
6:50 編笠山 2,524m
編笠山に到着。先客は単独ハイカーが2名とおばさま3人組。山頂も心地よい風が吹いていた。
南東側の眺め。左に金峰山、右に富士山。
南側には甲府盆地と南アルプス。
西側には中央アルプスと御嶽山、北アルプスの乗鞍岳。
北西側、西岳の向こうには北アルプスがずらりと並ぶ。とてもクリアに見えていたのでテンションが上がった。
北側の眺め。左奥に蓼科山、北橫岳、縞枯山など北八ヶ岳。真ん中に天狗岳を挟んで右に阿弥陀岳、橫岳、赤岳。
青年小屋に宿泊していたと思われる軽装のおばさま方が、とてもにぎやか。かしまし3人組といった感じでした。
三角点にカメラを置いてセルフ撮影。7:05 青年小屋へ向かった。
編笠山からしばらく樹林帯を進むと、眼下に青年小屋が見えてくる。その向こうにはギボシと権現岳。
ミヤマアキノキリンソウ。今回も夏山シーズンならではの高山植物をたくさん目にした。
樹林帯を抜けるとゴーロ帯の下りとなる。
矢印を確認しながら、なるべく足場のよいルートを探して歩く。急ぐと足腰に負担がかかるので慎重に下った。
7:20 青年小屋
青年小屋に到着。岩の上に多くの布団が干してあった。
下りてきたゴーロ帯。真ん中あたりにおばさま3人組の姿があった。
青年小屋の前で出発の準備をする登山者たち。
7:25 サイドのボトルにスポーツドリンクを補充して出発。
イワオトギリ。
ふくらはぎに張りを感じていたが、体調もよかったのでどんどん飛ばした。
チシマギキョウの群生。
7:45 樹林帯を抜けてのろし場(2,530m)に到着。
のろし場から見上げる西ギボシと権現岳(右奥)。
南西側には編笠山の均整のとれた山容と南アルプス。
タカネグンナイフウロ。
タカネナデシコとイブキジャコウソウ。
西ギボシまでの急なガレ場はキツイところだが、次々と現れる高山植物が疲れを忘れさせてくれた。
イワツメクサ。
イワベンケイ。
コバノコゴメグサ。
ヨツバシオガマ。
ミネウスユキソウの群生。
葉が特徴的なミヤマダイコンソウ。
タカネニガナ。
クサリ場を過ぎると西ギボシのピークまではひと上り。
8:05 西ギボシに到着。ギボシ(左)と権現岳(右)が近づいてきた。
ギボシの右側を巻くようにルートがつけられている。
クサリを使用しなくても大丈夫だが、落ちたら大変な場所なので慎重に進む。
ミヤママンネングサ。
イワオウギ。
三ツ頭の向こうに富士山。
急なクサリ場を上って稜線に出た。ザックをデポしてギボシへ上った。
8:20 ギボシ 2,700m
ギボシに到着。頂に鎮座する不動明王を見るのはこれが3度目。
ギボシまで来ると阿弥陀岳と赤岳の間に硫黄岳も見えるようになる。硫黄岳の隣は橫岳で、右手前は中岳。
東側には権現岳へと続く稜線が一望できる。大きな一眼レフをかまえた若者が、ギボシの山頂から何枚も写真を撮っていた。
権現岳から三ツ頭へ下る稜線と富士山。
南側には南アルプスと編笠山。編笠山の麓に青年小屋、右端にはのろし場も見える。
西側の眺め。西岳の向こうに中央アルプスと御嶽山、右には北アルプスが連なる。
8:25 権現岳へ向かう。登山者の姿がちらほら見えた。
権現小屋を通過。
8:30 権現岳の手前の分岐(2,704m)に到着。ここからの眺めも素晴らしく、休憩するには丁度よいスペースもあるので、複数のハイカーが腰を下ろしてくつろいでいた。
山頂手前の分岐から見た八ヶ岳。赤岳へ続くルートが見える。
蓼科山の右奥には妙高連山が見えていた。左から高妻山、焼山、火打山で、雲にほとんど隠れているのが妙高山。
西側。編笠山、西ギボシ、ギボシと登ってきた稜線が一望できる。しばらく眺めを楽しんでから権現岳へ。
8:40 権現岳 2,715m
権現岳(2,715m)に到着。8時台に着けるとは思っていなかった。
山頂標のある大岩のすぐ下でしばし休憩。
まだ人が少なかったので、写真を撮ってからおにぎりを食べながらのんびり眺めを楽しんだ。
山頂の岩峰に登って南東側を眺める。三ツ頭の向こうに見える富士山が神々しい。
富士山の左、東側には奥秩父と奥多摩の山並み。三宝山と甲武信ヶ岳、北奥仙丈ヶ岳と金峰山が真ん中あたりに見える。
赤岳の右、北東側には上信越の山々も見えた。
一番奥の左に平ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、右には日光白根山と男体山が雲海に浮かぶ。燧ヶ岳の右手前らはうっすら榛名山が見え、さらに手前には平らな荒船山も見える。
北側には阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳と八ヶ岳の山々が並び、左奥には蓼科山など北八ヶ岳。阿弥陀岳の左下には山頂手前の分岐で休んでいるハイカーの姿が見える。
西側のギボシ。奥には北アルプスの山がずらり。
乗鞍岳の左奥には白山が見えていた。
ギボシの右上には穂高連峰と槍ヶ岳。左は霞沢岳で、右は常念岳と大天井岳。
左から大天井岳、野口五郎岳、三ッ岳、真ん中に龍王岳、立山、剱岳、右に鹿島槍ヶ岳。三ッ岳の手前は鉢伏山、鹿島槍ヶ岳の手前は美ヶ原。緑に広がる高原の高いところは車山。
左から鹿島槍ヶ岳、五龍岳、唐松岳、白馬三山、小蓮華山とさらに北アルプスの山が続く。
左に編笠山、右には西ギボシと西岳が重なって見える。奥には中央アルプスと御嶽山。
昨年噴火した御嶽山。噴煙は見えなかった。
中央アルプスの真ん中あたりに空木岳、右に木曽駒ヶ岳。中央アルプスの左奥には恵那山も見える。
権現岳から眺めた南アルプス。
甲斐駒ヶ岳(左)と仙丈ヶ岳(右)。甲斐駒の左はアサヨ峰、仙丈ヶ岳の右は鋸岳。
左は薬師岳、観音岳、地蔵岳と並ぶ鳳凰三山。右は農鳥岳と北岳。間ノ岳は北岳にほとんど隠れている。
9:10 下山開始。時間の余裕はたっぷりあったが、帰りの渋滞を避けるためにも早く下りることにした。鞍部からギボシを眺める。
権現岳を振り返る。陽が高くなり、山の緑が青空に映えていた。
小さなひまわりのようなウサギギク。
復路はギボシに登らず、そのまま巻いて進んだ。
クサリ場を下りる。足場がしっかりしているので見た目ほど危険はない。
ギボシをトラバース気味に進む。
編笠山、西ギボシ、西岳が並んで見えた。
5枚の花弁が4裂するミヤマミミナグサ。
タカネバラ。2匹の虫が蜜を吸っていた。
西ギボシの手前で振り返る。ギボシの威容と下りてきたルートが一望できた。
9:30 西ギボシに到着。編笠山、青年小屋、のろし場、西岳を眼下に望む。
落石に気をつけながら、西ギボシ直下の急なガレ場を下る。
アカタテハ。
9:45 のろし場に到着。
のろし場から見た富士山。
富士山の裾野から雲が湧き上がり始めていた。
青年小屋までは一気に下った。
編笠山のゴーロ帯と青年小屋。
10:00 青年小屋に到着。小休止後、テント場の脇を通り源治新道で西岳へ向かう。
なだらかな道を進むと、5分で涸れることがないと云われる水場「乙女の水」に到着。
さらに樹林帯を進み、開けた場所を通過。
10:45 西岳 2,398m
樹林帯のゆったりとしたアップダウンを歩いて、西岳に到着。
山頂に咲いていたハクサンフウロ。
真ん中に権現岳、左は赤岳で右は三ツ頭。子供2人連れのお母さんハイカーと、中高年女性2人組が休んでいた。
南東側には編笠山が大きい。その左は三ツ頭で、右には富士山。
南アルプスの右側は樹林に阻まれてクリアな展望は得られなかった。菓子パンを食べてエネルギー補給した。
11:00 下山開始時にちょうど男性ハイカーが登ってきて、そこが下山路だと思い先へ進んだ。
2時間半のコースを2時間で下ろうと飛ばした。途中、文字の消えた道標を2、3度見かけた。
道標に「立沢」という行き先を見ておかしいと感じ、地図と方位を確認。南西ルートを下らなければならないのに、北西ルートを下っているらしいと気がついた。これぞ青天の霹靂。まさかと絶句し、信じたくない思いで何度も地図を見直すが、どう考えても下山路を間違えている。 下り始めてすでに50分近くを経過し、引き返すには遅すぎる。しばし呆然と立ちすくみ、そのうち「お前はバカか」と猛烈に腹が立ってきた。 11:50 しばらく進むと分岐に出た。時間的に見て千枚岩の手前の分岐だと判断。あれこれ考えた末に、第五配水池方面ではなく林道を南下することにした。その先が行き止まりだったらどうするのか、一瞬頭をよぎったが、怒りに任せて猛スピードで林道を進んだ。
キバナノヤマオダマキ。気が気じゃなかったが、一輪だけ目立っていたので足を止めた。
再び小走りに先を急いだ。
12:25 分岐に出た。地図とにらめっこして現在地を推測。防火帯と書かれた方向へ行くことにする。
地図上の破線ルートと思われる道を進む。獣道のような雰囲気で、熊の糞らしきものを2度見かけ、熊鈴を鳴らした。
12:35 駆け足で下り、再び林道に出た。この道標で現在地の推測に間違いがないと確信した。
林道を南へ進む。このまま進めば富士見高原ゴルフ場の北側に着けると、やっと人心地ついた。
ヤマホタルブクロ。
コオニユリ。
砂利道の林道がやがて舗装路へ。不法投棄防止のパトロール車が林道を行き来していた。
ゲートのある分岐を東に入らなければならないのに見あたらず、いつしか別荘地に入っていた。
再び現在地を見失ったまま別荘地を突き進み、13:35 鉢巻道路と思われる車道に出た。
10分ほど南へ歩くと看板が出てきた。国道484号と確認して、やっと駐車場までの道筋を把握できた。
この炎天下に車道を歩いているような人間は一人もいない。真っ直ぐのびた国道に軽い絶望を覚えた。
14:05 富士見高原ゴルフ場入口を左折。自分への怒りを燃料に、断固たる足どりで歩を進めた。
最後は約0.8km上りが続く。キツイと思っては自業自得と自分を叱責するという、分裂症ぎみの精神状態に陥った。
14:20 駐車場に到着。結局、西岳から13kmも歩くことになった。
この後、渋滞地獄にはまって帰宅は18:20。前半は最高、後半は最悪という山行であった。
1時起床、1時35分出発。嫁が足指の捻挫で登れないため、今回は久々の単独行となった。大音量で音楽を聴きながら運転して、3時50分に富士見高原に到着。朝から快晴で、気分よく快調なペースで歩けた。適度に風があったので、涼しい上に虫に悩まされることもなかった。それぞれのピークで大展望を満喫し、多様な高山植物も目を楽しませてくれた。体調もよくて西岳までかなり早いペースで来ていたのだが、そこから下山路を間違えるという初歩的にして決定的なミスを犯してしまった。気付いた時には戻れない地点まで来ており、そこからは道を探しながら進むことになった。林道、破線ルート、林道、車道と歩いて、何とか駐車場まで辿り着いたが、結局炎天下を8.5km余分に歩くこととなり、まさに地獄を見た。
帰りの高速は事故による車線規制の影響で、早い時間帯から渋滞が酷くなっていた。音楽に合わせて熱唱することで睡魔をやり過ごしたが、独りの運転もまたつらかった。帰宅したのは18時20分。天国と地獄を行き来する山行となった。